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878 名前:1/2 :2010/09/03(金) 16:00:36
1910年ごろのアメリカにある若い男女がいた。
どちらも誠実で優しい人柄で将来を約束していた。
男性は必ず迎えに来ると仕事でイギリスに渡っていった。
必ず迎えに来るという言葉を心から信用した女性だったが、
男性がイギリスに渡ってしばらくして自分にある変化がおきていることに気がついた。
女性は妊娠していたのである。
その女性は男性に手紙を書いた。他愛もない内容にただ妊娠をしたという言葉を添えて。

女性は返事を心待ちにしていたが男性からは一向に返事がない。
やがて女性は元気な女の子を産み、母親になった。
父親になった男性を待ち続けたがとうとうなにも返事が来ないまま女性は年を取りこの世を去っていった。

時は流れて1990年ごろ。80歳近くになったその女性の娘の元に数人の男が訪ねて来た。
「貴女のお父さんについてお訪ねしたい事があります。」
見知らぬ男たちのことばにひどく動揺する老婆。
イギリスに渡った父親。その父親を待ち続けた母親。老婆は自分に知る限りのことを口にし、
来訪者たちは老婆が語るに任せて静かに話しを聞いていた。
そして、老婆は最後に「私は母を捨てた父親を憎んでいます。」と話しを結んだ。


879 名前:2/2 :2010/09/03(金) 16:01:37
「貴女のお父さんは決して貴女と貴女のお母さんを捨てたわけではありません。」
老婆が語り終えたのを確認して男の中でも代表者らしき男が口を開き断言した。
突然のことに言葉を失う老婆。
「実は貴女のお父さんはイギリスを発ち、アメリカに向かっていたのです。貴女と貴女のお母さんに会うために。
 ですが、アメリカに辿り着くことができなかったのです。
 お父さんが乗っていた豪華客船が氷山にぶつかって沈没してしまったのです。
 貴女のお父さんが乗っていたのはタイタニック号です。このほどタイタニック号の中から
 貴女のお父さんの上着が見つかり、上着の胸ポケットに貴女のお母さんが出した手紙が入っていました。
 我々は貴女のお父さんの遺品をお持ちしたのです。」

憎まなくてもいい父親を憎みつづけたある女性のタイタニック号にまつわる実話だそうです。
タイタニック号が海底で見つかって25周年だそうですね。思い出したので投下いたしました。


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