ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その115 » うしおととら/シャガクシャ編(藤田和日郎)

881 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 16:37:44
獣の槍の話。うろ覚え
大昔の中国に恐ろしい化け物がいた。化け物は人間の国を滅ぼし、国から国へと移動し続けていた
ある国の王が化け物を恐れ、国中の鍛冶屋に化け物を殺せる武器を造る様に御触れを出した
ある貧しい鍛冶屋の男がこれを期に出世しようと、武器の製造を始めた
鍛冶屋の妻と息子と娘は、父なら素晴らしい武器が造れると信じて応援した
何日もかけて鍛冶屋は生涯で最高の出来の武器を完成させ、王宮へと持って行った
しかし、そこへ姿を現した化け物は王や召使達を殺し、王宮に集まった鍛冶屋達を殺していく
鍛冶屋は自分の武器で化け物に立ち向かうが、鍛冶屋の武器は化け物にあっさりと折られてしまう
父の晴れ姿を一目見ようと王宮へ来ていた家族の目の前で、父は無残に殺されてしまう
父の死に錯乱した母も兄妹の目の前で惨殺された。化け物の姿は巨大で、九つの尾を持つ白い鼬だった
九尾の鼬は人間の恐怖心を力にして生きており、人間を嬲り殺しにして去っていった
兄妹は殺されなかった

鍛冶屋の息子は九尾の鼬を倒せる武器を造ろうとするが、あの化け物を見てしまった後では、
どんな武器を造っても駄作としか感じれなかった
九尾の鼬への恐怖心で息子は精神的に追い詰められていく。だが、そこへ妹がある伝説の話をした
溶鉄の中に人間の娘を生贄として投げ入れると、何百年経っても朽ちない鐘が造れるという伝説だった
その話を聞いた息子は妹を止めようとするのだが、
娘は「いい武器を造ってくださいまし」と言い残し、息子の目の前で煮えたぎる溶鉄の中へと身を投げた

両親も妹も失った息子は狂ったように鉄を打ち続けた
熱で赤く光る鉄を素手で握り、手が焼けるのも厭わなかった。化け物への憎しみから、血の涙が溢れ出てた
やがて息子の体と鉄は同化していき、息子と鉄は一本の槍となった

槍は息子の憎しみの力で動き、弓から放たれた矢のように空を飛び、数多の化け物を殺し続けた
やがて仇である九尾の鼬を見付け、尻尾を貫くに至るが、九尾の鼬は自ら尻尾を切り離すことで逃げのびた

その後、槍を恐れた大陸の化け物達は団結し、自分達の体を糸に変え、その糸で布を織っていった
数多の化け物の体で折られた布が完成し、布は槍に絡み付き、槍の動きを封じた
槍は力を失い石化し、仇を討つことなく封印された


882 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 16:53:41
うしおととら?

885 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 17:39:15
>>881
白面の者は九尾の白狐だよ
ノロイと混じってないか

886 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 17:57:42
>>885スマン。ガンバと混同してたかも
>>881は漫画『うしおととら』
白面の者の話
古代のインドに、巨漢の男がいた。男は非常に強く、戦争で沢山の敵を殺し、英雄と呼ばれ慕われていた
だが、男は全ての人間を憎んでいた

男が生まれると同時に周りの人間は全員死んでおり、男はそのことで忌み嫌われて続けていたが、
男が憎しみの感情を戦場で爆発させて活躍するようになった途端、手の平を反すかのように男は賛美された
男はそんな人間が憎くて仕方が無かった。憎しみのやり場は戦場にしかなかった

男の体には生まれつき奇妙なしこりがあり、男が戦場で憎しみを発散する度にしこりが快感を伴って疼いた

だが、そんな男も心を許せる相手と出会った
その姉弟は、他の人間のように男におべっかを使うことも無く、男を恐れることもなく正直に接してくれた

ある日、男は自国の負けを悟る。男はせめて姉弟だけでも助けようと考え、敵の一斉攻撃が迫る中、
姉を連れて逃げようとするが、敵軍に包囲されてしまい、姉は殺されてしまう
男が涙を流し、これまでにない激しい憎しみを抱いた時、男の体のしこりから恐ろしい化け物が生まれ出た
化け物は白い九尾の狐だった
九尾の狐は男を包囲していた敵軍を皆殺しにすると、男に話しかけてきた
九尾の狐は、自分は男の血肉と激しい憎しみの感情を糧にすることで生まれたのだと語った
九尾の狐は、自分を育んでくれた男を殺さないと言い、さらに不老不死の体を与えると言った
男が国へ戻ると、国は九尾の狐によって壊滅されていた。男は瀕死の弟を見付け、最後を看取った

全てに絶望した男であったが、九尾の狐の言ったとおり男の体は不死身になっており、死ぬことは無かった
やがて男は九尾の狐を殺すことを考えるようになり、九尾の狐を追って中国へ行き、
長い旅路の果てに体の半分が人外と化し、化け物を屠る力を持つという槍を見付け、封印を解く

その後、男は槍を使って化け物を殺し続けるが、やがて槍の中に潜む憎しみの感情に体を侵食されていき、
最終的に男自身が完全に人外の化け物になってしまい、人間としての記憶と感情を失う
憎しみから人を食らう化け物に成り下がり、人間から恐れられるようになる


888 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/03(金) 18:41:52
>>881>>886
補完すると、憎しみで生まれた化け物を憎んだ人間が獣の槍を造る
化け物を憎む人間が獣の槍を手に入れて化け物を殺すと、いつしかその人間自身が化け物になってしまう
化け物は獣の槍を使わないから当然手放す
別の人間が獣の槍を手に入れて化け物退治に使うと、またその人間自身が化け物になってしまう

ミイラ取りがミイラになる負のスパイラル

 

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