ウォッチメン

300 名前:1/4 :2010/09/16(木) 17:47:38
アメコミ『ヲッチメン』

ヒーローが存在する架空の世界が舞台
1985年、アメリカとソ連は冷戦を続けていた
アメリカには「Dr.マンハッタン」(本名:オスターマン)」と呼ばれる世界唯一の超人がおり、
あらゆる粒子を自在に操作できる彼をアメリカ政府は管理していた
それに対するソ連は、ひたすらに核弾頭の製造を続けていた。ソ連の核弾頭の数は5万を越えていた

かつてはヒーロー達(オスターマンを除き、全員が人間。犯罪者に対抗すべく変装)は自警活動を行なっていたが、
やがて国は覆面を着用した自警活動を禁止してしまう。それによってヒーロー達の殆どは姿を消した

ある時、マンションの一室で一人の老人が殺害された。室内は物色されており、警察は強盗事件として事件を処理した

ここで物語の狂言回し的な役割を担うヒーロー「ロールシャッハ」が登場する。彼は完全に気が狂っていた
彼はブラウンのレンチコートにソフト帽、白地に黒い模様の全頭マスクを着用して
街を徘徊し、禁じられている自警活動を行なっていた
彼は暴力的な性格だった。かつては「ナイトオウル」と組んで自警活動を行なっていたが、
ある幼女誘拐事件を切欠に人間に絶望して本格的に精神を病む。
それを期に彼は自分を「人間」ではなく「ロールシャッハ」だと思い込むようになる
マスクを自分の本当の顔だと思い込み、常にマスクを着用し、変装したい時にはマスクを外した
彼は常に手記を携帯しており、捜査状況や自警活動の内容を「ロールシャッハ記」と名付けて、
まるで小説か何かのように逐一記録していた

ロールシャッハが事件現場である老人の部屋に侵入し、部屋の中を調べると、
殺された老人がかつて「コメディアン」というヒーローであったことが分かる

ロールシャッハは隠居生活をおくるナイトオウルに会いに行き、
コメディアンが殺されたことを告げ、「ヒーロー狩りかもしれない」と言った
ナイトオウルはロールシャッハを妄想症だと言い、自警活動を辞めるように忠告する
しかしロールシャッハはこれを聞き入れなかった
つづく


301 名前:2/4 :2010/09/16(木) 17:49:37
つづき
ナイトオウルはヒーロー仲間だった「オジマンディアス」に会いに行き、
世界的有名人である彼にヒーロー狩りのことを警告した
彼は環境汚染と核戦争によっていずれ地球が滅ぶと感じていた
オジマンディアスはオスターマン(Dr.マンハッタン)と協力し、
枯渇しかかっている地球の資源の代わりに無限のエネルギーを作り出せる装置を開発することで、
争いを無くし、世界を平和にしようとしていた

その後、オスターマンは自身が過去に関わった人間が癌を発病しているという事実を突き付けられて非難される
事績の念に囚われ、孤立したオスターマンは人間同士の争いに関わることに疲れ、
地球を離れて火星に行き、そこで暮らすようになってしまう
オスターマンはそこで終末時計(世界の終わりを示す時計)を作り、世界の終わりを待った

オスターマンが失踪したという情報が流れると、ソ連が軍隊を動かし始めた。
アメリカとソ連の全面戦争が近づいていた

そんな時、ロールシャッハはヒーロー狩りの犯人に結びつく重要な手がかりを見付ける
それに関わっている男を証人として捕まえようとするが、
男は既に何者かに殺されており、しかも男の家は警察に包囲されていた
誰かがロールシャッハを罠にかけたのだ。ロールシャッハは脱出を試みるも、警察に捕まってしまう

今だにヒーローだったころの情熱を捨てきれずにいたナイトオウルは、
ロールシャッハを助けようともう一度ヒーローの衣装に身を包み、自作の飛行船でロールシャッハの救出に向かう

ロールシャッハとナイトオウルは最後の証拠を手に入れるため、オジマンディアスの社長室に侵入する
そこでオジマンディアスのパソコンから、真犯人がオジマンディアスであることを突き止めた
コメディアンを殺したのも、オスターマンの関係者を癌にしたのも、
ロールシャッハを貶めたのも、その他全てオジマンディアスの策略だった
二人はオジマンディアスの秘密基地がある南極へと向かう
つづく


302 名前:3/4 :2010/09/16(木) 17:50:32
つづく
オスターマンの恋人であるローリーは、オスターマンにより火星へとワープさせられる
ローリーは必死にオスターマンを説得して地球に戻るように説得するが、オスターマンは人類を見限っていた
オスターマンは生命など宇宙にとって取るに足らない存在だと言った

その後、オスターマンはこれまで奇跡というものを見たことが無かったが、繰り返される人間の交配の中で、
混沌の中からローリーという素晴らしい存在が生まれてきたことが奇跡だと感じ、感動により人間らしい感情を取り戻す
オスターマンは地球へ帰る決心をした

ロールシャッハとナイトオウルは南極のオジマンディアスの秘密基地へと到着した
人格者で、人を殺したこともなかったオジマンディアスが何故こんな悪行を行なうのかとナイトオウルは理解に苦しんでいた
オジマンディアスと対峙した二人であったが、超人的身体能力を持つオジマンディアス圧倒されてしまう
オジマンディアスは自らの推敲な計画を語った。核戦争を起こすことが狙いではなく、
オスターマンに作らせたエネルギー装置で世界の主要都市を破壊し、大量の人間を殺すことが目的だった
そして計画は実行された
三人がいる部屋に設置された大量のディスプレイに、
世界中の都市がエネルギー装置の爆発により滅ぶ映像が映された

アメリカ合衆国大統領は、その爆発がソ連の核攻撃ではなく、
オスターマンのエネルギーによる爆発であることを悟った

地球へと戻ってきたオスターマンとローリーであったが、
そこには隕石でも落ちたかのように荒れ果てた都市の残骸が広がっていた
すぐにオジマンディアスの仕業であることを悟ったオスターマンは、オジマンディアスのいる基地へとワープする

部屋中のディスプレイがアメリカ大統領の演説を映し出した。
アメリカとロシアが和解して団結し、共にオスターマンと戦うということを表明していた
つづく


303 名前:4/4 :2010/09/16(木) 17:51:58
つづき
オジマンディアスは「核戦争は回避され、地球は救われた」と言った
だが、ロールシャッハはそれを否定し、事実を公表すると言った。
ナイトオウルも、嘘の上で成り立つ平和だと非難した
だがオジマンディアスは「失われた命が無駄になる。どんな平和でも、平和には変わりない」と言った
オスターマンもオジマンディアスを支持した。
「事実が公表されれば、世界はまた核戦争に向かう」
ロールシャッハは事実を公表するために基地を出て行ってしまう。
「俺は妥協はしない」去り際、彼はナイトオウルを寂しそうに見つめた

ロールシャッハが去った後、オジマンディアスはオスターマンに同意を求めた
オスターマンは「許しもしないが非難もしない。だが理解はできる」と言い、基地の外へとワープした
ナイトオウルは慌ててロールシャッハを追った

飛行船へ向かうロールシャッハの目の前にオスターマンが現れた。
ロールシャッハは「止めたいなら俺を殺せ」と言った
オスターマンは躊躇したが、ロールシャッハの身体は一瞬で粉微塵に弾け飛んだ。
駆けつけたナイトオウルは叫び声を上げた
雪の上にロールシャッハの粉微塵になっ身体の跡だけが残されていた

その後、世界は平和になった。世界中が愛と平和を歌い、ヒッピーの国のようになった
ある新聞社の社長は、事件が何も無いから記事が書けないと悩んでいた
そして社員の一人に「ゴミみたいな読者投稿でも何でも良いから書け。お前に任せる」と言った
全てを任された社員が読者投稿の郵便受けを見ると、そこには一冊の手帳が有り、「ロールシャッハ記」と記されていた

自分の死を予感していたロールシャッハは、南極に行く直前に「ロールシャッハ記」を新聞社に投稿していたのであった
END

長くてゴメン


306 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/16(木) 20:57:16
ロールシャッハいいやつじゃねえか

308 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/16(木) 21:23:13
>>303
終末時計の秒針が米ソ和解前に戻って終わりだったよね。結局世界は核戦争で滅ぶという・・・・。
ナイトオウルは最期の最期まで右往左往で何も出来ん。
殺されたコメディアンは最低最悪の悪漢(黄金聖闘士で例えるならデスマスクキャラ)で、
ローリーはローリー母(コメディアンやオジマンティアスと世界を守っていた戦士)が彼にレイプされて生まれた娘。

映画はもう少し希望を持たせるエンドになっていたね、流石に。


317 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/17(金) 13:00:50
>>308
>結局世界は核戦争で滅ぶという

なにそれ。そういう結末かよ。ロールなんとかの死は無駄じゃなかったってオチだと思ってたのに
事実を公表しなければ嘘の平和で、公表すれば終末とか・・・
結局ロールとオジマンはどっちが正しかったの?
俺にはどっちが正しいか分からん。お前らどう思う?

 

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