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464 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/23(木) 16:08:20
自分も小学校の時に図書館で読んだ話で

やっぱり、同じように東京から地方に疎開してきた小学生達がいて、
同じようにお手玉に忍ばせた炒り豆やくすねたビオフェルミンをかじって飢えをしのいだり、
家族に会いたくて泣いたりといった日常が語られる
地元のおじさんにもらったたった一つのリンゴをみんなで分け合い、
小さな小さな切れっ端を口に入れてその甘さに泣いたりする

そのうち3月になり、卒業式のために一日だけ東京に戻ることになった
家族に会える、家に帰れると喜ぶ子供達の中で、一人だけ体の具合が悪いか何かで帰れない子がいた
その子を一人置いてクラスメイト達は教師に連れられて東京に戻り、久しぶりに我が家で夜を過ごす
置いていかれた子は一人布団の中ですすり泣く

その未明、東京大空襲が首都を襲う

東京に戻ったクラスメイト達は全員が死んだ
生き残ったのは、疎開先に残された子だけ
「東京に戻らなくて命拾いした」と、慰めているつもりで無神経な言葉をかける疎開先の大人達に
「いっしょに死んだ方がよかった!東京でお母さん達と死んだ方が良かった!!」
と泣き叫び続ける・・・

残された子は、確か生まれつき何かの身体的障害を負っていて、
当時のことだから「役立たず」「か○わ」等、あまりいい待遇を受けていないことが折々の描写で解るだけに、
このあとどうなったかと思うと、何ともいえず後味が悪い


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