ホーム » 小説 » 小説/は行 » ボックス21(アンデシュ・ルースルンド・ベリエ・ヘルストレム)

502 名前:BOX21 1 :2010/09/24(金) 22:47:25
スウェーデンの「BOX21」という小説です。

ストックホルム警察のエーベルトは有能だがやや偏屈で、職場でも孤立気味である。
唯一親しく付き合ってるのが同僚のベングト。
週末にベングトの家庭を訪れ、彼の若く美しい妻・レナや
幼い子供らと食事を共にするのがわずかな安らぎの時間だった。

ある日、エーベルトはアパートで女性が虐待を受けているとの通報を受け現場に向かう。
背中を鞭で打たれるなどの暴行を受けていた女性は、リトアニアから人身売買されてきた娼婦だった。
女性は病院へ搬送されたが、加害者とされる男は外交官特権により警察も手出しはできない。
男は翌日リトアニアに発った。
胸糞は悪いが、この類いはストックホルムではよくある事件にすぎない。
エーベルトに特に強い印象を残す事件ではなかった―これで終わりなら。

病院で意識を取り戻した被害女性、リディアは重症にも関わらず驚くべき行動に出る。
彼女は娼婦仲間から拳銃と爆薬を差し入れてもらい、医学生らを人質に霊安室に立てこもったのだ。
要求は、ベングトを交渉によこすこと。
現場指揮官となったエーベルトは悩んだ末ベングトを呼び出し霊安室に向かわせる。
リディアは人質を解放したのちベングトを射殺、直後に自殺する。


503 名前:BOX21 2 :2010/09/24(金) 22:48:40
エーベルトは自責の念に駆られながらベングトの妻・レナに彼の死を伝えた。
夫を亡くし幼い子供を抱えたレナの悲嘆を見てエーベルトは更に苦しむが、同時に疑問も抱えていた。
リディアはなぜ立て篭もりなどしてベングトを呼び出し、殺したのか?
その答えはリディアが現場に残したビデオテープの中にあった。
リディアは出稼ぎのいい仕事があると騙され、娼婦に貶められたいきさつを語る。
その自分を騙した男の一人がベングトだったのだ。
リディアは病院に運ばれる前、閉じ込められていたアパートで新聞に載ったベングトを見つけていた。
そして復讐のため、自分自身への「恥」のためベングトと死ぬ道を選んだ。

友人のベングトの許されぬ行為にエーベルトは怒り、リディアに同情する。
しかし、もしこのビデオを公表すれば、レナや子供たちはどうなる?
レナに夫を亡くした悲しみ、二人の子供の将来と共にこの「恥」まで背負えというのか?
死んだ人間より、生きている人間の恥のほうがずっと重い。
エーベルトは悩んだ末、ビデオをすり替えた。

事件後、リディアを虐待した犯人の男が再びストックホルムに表れる。
リディアの代わりとなる新しい少女を調達してきたのだ。
男と少女たちを出迎えるのは仲介人の若い女である。
それは数年前、ベングトがリディアを連れてきたときと同じ光景だった。
かつて、ベングトがその若い女を親しげに抱きしめたのをリディアは見ていた。
「ただいま、レナ。君に会いたくてたまらなかったよ」

以上です。
本当はリディア視点から物語は始まり、エーベルトにも独自のエピソードがあったり、
登場人物ももっと多いのですが、大きく省略させていただきました。
単純な記憶違いによるミスや文章のわかりにくさがありましたらすみません。


508 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/25(土) 08:22:04
>>503
つまり黒幕はレナってことか
こぇええええ

 

ボックス21 (ランダムハウス講談社文庫)
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