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624 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 03:04:27
ダークファンタジーの洋画。要約が難しくて長くなってしまった、すまぬ。

1944年、内戦終結後のスペイン。
おとぎ話大好き少女・オフェリアは内戦で父親を亡くし、
臨月を迎えた母親はフランコ軍のヴィダル大尉と再婚、森の中にある軍の砦に向かう。
母親は体長を崩しており、馬車を降りて休んでいる最中、
オフェリアは森の中で不思議な形をした石を見つけた。それは不気味な石像の破片で、
元の場所にはめると石像の口の部分から不思議な昆虫が出てきた。

 その昆虫が気になりながらもオフェリア達はヴィダル大尉のいる拠点へと着く。
ヴィダル大尉は、独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する、冷酷で残忍な男。

彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけが望みで、オフェリアの事は疎ましく思い、
オフェリアもまた、冷たく乱暴な大尉が気に入らなかった。
しかしヴィダル大尉の小間使い、メルセデスだけは二人に優しく接してくれた。
(メルセデスはレジスタンスの一人、所謂スパイ)


625 名前:続き2 :2010/09/29(水) 03:11:54
その夜、体調の悪い母親とベッドで休んでいたオフェリア。そこに昼間の昆虫が現れる。
「あなた、もしかして妖精?」
すると昆虫は妖精に変身し、家の近くにある迷宮(ラビリンス)へと誘うように飛んでいく。

それを追うオフェリア。迷宮へたどり着いたオフェリアは、ヤギの頭をしたパン(牧神)に出会い、

『あなたはこの地底にある魔法の国のプリンセスの生まれ変わりだ。
満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、あなたの父がいる王国へ戻れる』といい、
「道を標す本」をオフェリアに与えた。

砦に戻りひとり本を開くと、ひとつめの試練がページに浮かぶ。
古い大木の根に住み着く化けガエルへ魔法の石を飲ませて、
腹の中にある黄金のカギを手に入れる、というもの。

半信半疑のオフェリアは、とりあえず本に記された大木に向かう。
大木の中には、不気味な化けガエルが住み着いていた。
オフェリアはなんとかカエルをやっつけ鍵を得ることに成功。

泥だらけの格好で家に戻ったオフェリアは母親に叱られるが、喜びを隠せない。

砦に戻ったオフェリアが第二の試練を知る為に本を開くと、真っ白いページが血のように赤く染まる。
直後、隣の部屋から母親が助けを求めていた。下腹部からは血が流れ出ている。
ヴィダル大尉に母親の事を伝え、医者(この人もレジスタンスの一人。でメルセデスの仲間。
主に負傷した仲間を治療)に診てもらう。


626 名前:続き3 :2010/09/29(水) 03:21:41
パンが試練を促すも、オフェリアは母親が心配で仕方ない。
するとパンがマンドラゴラの根を(育つと母の体調がよくなる)オフェリアに与えた。
言われたとおりにすると、母は少しずつ回復。

ある夜、再びパンが現れオフェリアへ直に第二の試練を告げ、魔法のチョークを渡す。

第二の試練は、壁に別世界へ繋がる扉を魔法のチョークで書き、
部屋の奥にある三つの鍵穴のうち一つを選び、
第一の試練で手に入れた鍵を使用して中にあるものを取りに行くこと。
ただし、眠る番人の晩餐は絶対に食べないこと。
そして砂時計の砂が落ちきる前に元の世界へ戻ること。

どの鍵穴を選べば良いのかはお供の妖精が教えてくれるとパンから言われるも、
オフェリアは自分の力で鍵穴を選び(妖精が示した鍵穴は間違い)中にあった黄金の短剣を手に入れる。

しかし帰り道、艶やかな晩餐の誘惑に負け、引き止める妖精を無視して葡萄を2粒食べてしまい、
番人は目覚てしまう。

お供の妖精3人の内2人が番人に頭を食いちぎられ、オフェリアは扉に戻ろうとするも砂が落ち切り扉は消える。

オフェリアは慌てて白いチョークで再び扉を書き、何とか脱出。
しかし禁断の晩餐に手をつけてしまったため
『あなたは約束を破り罪を犯した。王国へ戻ることは出来ない』とパンから見放されてしまう。

一方でレジスタンスは物資を運ぶ鉄道を襲撃。
同時にヴィダル大尉率いるフランコ軍の基地からメルセデスの誘導で物資を盗みに入る。
しかし何人か捕まってしまい、ヴィダル大尉から拷問を受ける。

彼らを診るようにと命じられた医師だったが、ひとりの捕虜が死を望んだため安楽死させる。
しかし、ヴィダル大尉に見つかり射殺。


627 名前:続き4 :2010/09/29(水) 03:44:37
オフェリアの不自然な行動から、ベッドの下に隠していたマンドラゴラがヴィダル大尉に見つかってしまう。
『魔法の根なの!ママの体もよくなったでしょ!』と主張するもヴィダル大尉が激しく非難し、
母親も『ファンタジーはもう終わりにしなさい』とマンドラゴラを自ら処分する。

それと同時に母親の容態が急変、なんとか男の子を産むもそのまま死亡。
結局メルセデスも内通していることがばれ、オフェリアと共に逃亡をはかるもあっさり捕まり、
オフェリアは暴力のあと軟禁される。

メルセデスも拷問を受けるが、隠し持っていたナイフで大尉に反撃し逃げることに成功。
仲間と合流し、オフェリアを保護するためレジスタンス一同と砦へ向かう。

その頃、絶望していたオフェリアの前にパンが『最後のチャンスを与えましょう』と現れる。
3つ目の試練とは、魔法の国への入り口に弟(大尉の部屋にいる)を連れてくること。
道がないなら作れば良い、と魔法のチョークを渡す。
オフェリアは魔法のチョークで扉を作り、ヴィダル大尉の部屋にいる弟を奪うことに成功するも
ヴィダル大尉に見つかり追われてしまう。

オフェリアは入り口に弟を連れて行くと、パンは入り口を開くためには無垢な血が必要、
ほんの少しでいい、短剣で軽く突くだけだという。

オフェリアは弟にそんなこと出来ないと立ち去ろうとするが、ヴィダル大尉に見つかり銃で撃たれてしまう。
ところがヴィダル大尉もレジスタンス達に見つかり、
『息子に伝えてくれ、父は名誉ある死を迎えたと』『いいえ、このこに父親はいないわ』とヴィダル大尉を射殺。
 一足遅くメルセデスがオフェリアへかけつけるも、オフェリアは反応しない。

オフェリアの血が入り口へと流れていき、魔法の王国への扉が開く。
『よく戻ってきた』王様である父と、王妃である母がいる。
『姫様の選択は正しかった』とパンは言う。オフェリアが幸せそうに笑う。

オフェリアの前で泣き叫ぶメルセデス。流れ続ける、オフェリアの血。次第に意識が遠ざかっていく。


632 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 10:09:33
>>624
「パンズ・ラビリンス」だね。監督はハリウッド映画の「ヘルボーイ」とか撮ってるギレルモ・デ・ル・トロ。
その映画、劇場版予告とかポスターでは、ファンタジー部分の映像画像ばっかつかって
当時ブームの真っ只中だったハリポタ映画とかに並ぶような「ファンタジー映画!」として
宣伝してたのに、実際見てみたら物語の8割がリアルな民族紛争の話で、
残り2割のファンタジー部分も、悪魔みたいな気味悪い「妖精」たちとの緊張感漂うやりとりで、
本当に華やかにきらびやかにファンタジーしてくれるのは、いっちばん最後の部分の
実在する魔法の国なのか、主人公が死の間際に見た幻覚なのかわからん玉座の間のシーンだけ。

きらびやかなファンタジー映像を期待して観に行った客にはそういう意味でも後味の悪い映画だった。
自分は大好きでDVDも買いましたがw


633 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 10:35:08
パンズ・ラビリンスは、途中経過はともかく
ちゃんと魔法の国があって、あの女の子はそこのプリンセスで
最後には幸せになれるんだろうと思って観てたのに、
あの最後で「全部、この子の妄想だったのかも」って可能性に思い至り
可哀相でボロ泣きしてしまった

635 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 11:36:31
デルトロって最近の監督の中では評価も高いし才能あると思う
デビルズバックボーンとかも良いね このスレにいるヤツ向け

636 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 12:16:53
大尉にパンが見えないシーンで、妄想の可能性に気付いて絶望したなあ。
絶対パンが大尉殺してくれる展開だと思ってたのに

637 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 12:50:15
>>634
でも、終盤で魔法のチョークを使わないと弟を義父の部屋から連れ出せない
妄想か現実かを断言できないように上手くつくってあると思った

638 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 14:09:43
自分としては、ラストの魔法の国の王妃の顔が女の子の母親だったところで
ダメだこりゃあ~ と思ったよ。
ああ、女の子の空想の産物だったんだなって感じ。

 

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