THE ビッグオー/第8話「Missing Cat」

883 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/07(木) 20:22:56
あんまり後味悪くないかもしれないけどロボットアニメ「THEビッグオー」より
Missing Cat

40年前の記憶を失った街、パラダイムシティー。
メガデウスと称される巨大ロボット、ビッグオーのドゥミナス(操縦者)である
ロジャー・スミスは、この街でネゴシエイターをしている。
彼の邸には執事のノーマン、アンドロイドのドロシーがいる。

ある雨の日、ドロシーは路地裏で首輪の付いた1匹の猫を見つける。
彼女はその猫を邸に連れて帰り、ペロと名づけた。
この世界では猫などの生物は貴重で、高価で取引されるような存在。
ロジャーは、その猫を飼い主に返すべきだと主張するが、
「飼い主が来たら、交渉して」とドロシーは返答する。
そうして、ドロシーとペロの生活が始まった。
ペロと暮らす中で、仏頂面のドロシーの表情が変わってきたとロジャーは感じる。

そんな中、ペロの飼い主と名乗る夫婦が現れる。
ロジャーはペロを譲ってくれとネゴシエイトするが、夫婦は、
「もし、あなたに迷子になった子がいたとして、それを見つけたとき、
 どんな条件で相手に譲ることが出来るのか」
と交渉に応じない。
ロジャーは屋上にいたドロシーにペロを返すように説明、ドロシーも納得する。


884 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/07(木) 20:25:54
その時、武装ヘリが現れ、ロボットアームでドロシーとペロをさらってしまう。
ヘリに向かって「ユージーン、ロイを返して」と叫ぶ婦人、しかし夫婦ともヘリの機銃で惨殺される。
ロジャーは夫婦のなきがらを弔い、ノーマンに告げる。
「ドロシーを迎えに行ってくる」

バーで情報屋からユージーンの情報を聞いたロジャーは、愛車グリフォンに乗りユージーンの元へ向かう。
ユージーンは錬金術師であり、芸術作品と称して遺伝子操作により生物をつくっている。
ペロもその遺伝子操作によって作られた猫で、夫婦の子であるロイが素体として使われていたのだ。

ロジャーはユージーンの研究所に潜入するが、番犬である巨大なキメラに襲われる。
ロジャーはビッグオーを呼び出し、キメラを研究所の外に引きずり出した。
キメラに反撃を試みるが、突然のドロシーの声に制止される。ドロシーはユージーンに銃を突きつけられていた。
「そのキメラの中にはペロの命も入っている」、ユージーンはペロをそのキメラに組み込んでいたのだ。
反撃できないロジャーの姿に、私こそ万物を支配する神と豪語するユージーン。
ユージーンが命令する、「その鉄くずを破壊してしまえ!」
しかし、キメラは命令に反応せず、ドロシーを見る。ドロシーを見つめるキメラの目はペロの目だった。
命令を聞かないのはドロシーが原因と悟り、ユージーンはドロシーを撃とうとするが、ペロの触手に絞め殺される。
触手でドロシーの頬をなでるペロ。ドロシーはペロに「私と一緒」と語りかけた。
しかし、ペロは触手を引くと、焼け落ちる研究所に消えていった。
ビッグオーの手に乗り、崩れる研究所を見つめるドロシー。雨が降りはじめていた。

雨の降る日、ドロシーは路地裏を見る。
そこには、何もいない。

 

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