小花皇女(竹崎真実)

981 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/11(月) 15:14:59
ホラー系少女マンガ。タイトル失念。作者は竹崎真美だった気がする。

15~6歳くらいの主人公が目を覚ますと、そこは中国の宮殿のような場所で
「お目覚めですか、小花(シャオメイとかそんな感じ)さま」と女王として家臣に傅かれている。
なんのこと?と否定しながら「夢かな…」と思っていると、侍女の一人が粗相をしてしまう。
現代日本の高校生くらいな主人公は「あ、いいのよ」と言うが、妖艶な侍女頭は
「示しがつきません。厳罰を命じてください」と言って、粗相した侍女はその場で耳を切られてしまう。
思わず悲鳴をあげると、主人公は自分の部屋のベッドで目を覚ます。
「やっぱり夢だった。でもリアルだったなあ」

そして次の日も目を覚ますと、王宮のベッド。ずらっと傅く家臣達。
「またこの夢…」そして、また同じ侍女が同じ失敗をする。
主人公はカッとなって「またおまえなの!?そんな耳はいらないわよね!」と
今度は自分が命令して耳を切り落とさせてしまう。
侍女頭は「当然のことをしただけですよ」と微笑む。そして王宮の外には無数の家臣が。
「あなたの命令ならどんなことでも聞きますよ」と言う言葉に、戸惑いながら
「逆立ちしなさい」と一言言うと、全員が逆立ち。
「本当に言うことを聞くんだ。私は女王なんだ!」と有頂天になる主人公。

彼女は「これは夢だから」とやりたい放題になっていく。
窓の外に見える山の山頂を指して「あそこにある雪が食べたい」と取りに行かせ
本当に持って来たのを食べてみたり、そんなうちに段々とエスカレートしていく。


982 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/11(月) 15:17:48
気に入らない者は些細なことで片っ端から処刑したり、虎を何頭も放った穴の中に髪飾りを落として
「誰か拾ってきなさい」と侍女達を取りに行くように仕向ける。
ほとんどが食い殺されていくのを笑いながら見て、ボロボロになって髪飾りを持って来た侍女が
目の前で息絶えると「あらあ、せっかくご褒美あげようと思ったのに、これじゃ無理ね」と高笑い。
妖艶な侍女頭(元々ラスボスっぽいかんじw)が、どこかで楽しそうに笑いながら
「今度の子はなかなか面白いわ。でもそろそろ次が必要かしら」と眠っている別の少女の映像。

そしてついに家臣達が彼女の暴虐ぶりに耐えきれなくなり反乱を起こす。
「夢なんだから覚めればいいのよ!」と思っても目は覚めず、妖艶な侍女頭に助けを求めると
「あなたはもういいわ。次の女王は用意してあるから」と突き放される。
主人公は家臣や民衆達に捕まって、手足を切られて瓶の中に入れられ、肥だめみたいな場所に
放置される。
そこは主人公が最初に王宮を案内された時に「ここは不浄な豚小屋ですのよ」と言われていた場所で
その時にすでに「前の」女王が同じようにここにいたことを示唆されていた。

「これは夢よ、夢なのに…」と泣く主人公の前に現れる侍女頭。
「女王の私にこんなことをしていいと思ってるの!?」
「女王様ならもう王宮にいますのよ、ほら」
新しい別の少女が、最初の主人公のように「女王様」と呼ばれて戸惑っている場面が見える。

「でもね、あなたの言うようにここは夢なの。だから、質問に答えられたら元の世界に帰してあげる」
その質問は「自分の名前を言う」と、あっけないほど簡単なもの。
ホッとする主人公が名乗ろうとすると、「女王、小花」しか出てこない。
ずっと自分をそう名乗り続けてきて、元々の自分の名前が思い出せなくなっている。
「残念ね。あなたもダメだったわね。名乗れた人はまだいないの。さようなら」

肥だめの瓶の中で「私は女王よ」「女王小花よ!」「誰か助けて!」と泣き叫ぶシーンで終わり。


984 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/11(月) 15:31:34
>>981
千と千尋みたいだな・・・

990 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/11(月) 17:51:01
>>981-982
後味だけじゃなく、物語中常に気分が悪くなりそうな作品ですね

 

天人果 (ホラーMコミック文庫)
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