ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その117 » 人魚姫殿(水野純子)

872 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 17:47:39
思い出した
なんか物凄い説明しにくいから掻い摘んで3レスくらいで書くわ。
6レス分くらい書いたんだけどなんか駄目な気がしてきたから
主人公は次女だけど、長女に重点を置いて他は省く

幼い頃、人間達に母親や仲間を皆殺しにされた人魚の三姉妹の物語
人魚は希少生物であり、人間達に狙われていた
長女は大人びた黒髪美人だが、幼い頃に目の前で
母親を殺された(目玉抉られ鱗剥がされ)ショックで精神を病んでいた
当時幼な過ぎて母の死を認識できなかった二人の妹達は、長女ほど人間を憎んでいなかったが、
母親代わりの長女には逆らえなかった

長女は人間を住処に誘い込んでは虐殺し、金品を奪って溜め込んで何かを企んでいた

ある時から次女の様子がおかしくなり、長女が後を付けると次女は人間の若者と密会をしていた
その若者はかつて人魚達を襲った「赤眼の一族」の血族であり、そのことに気が付いた長女はヒステリーを起こす
次女は「私は復讐には生きない。愛に生きる」と宣言し、長女は天地がひっくり返るような目眩を感じる
長女は「人間との恋愛など認めない。母さんを思い出せ、親不孝者」と泣き叫び、
刃物を取り出して若者を殺そうとするが、次女が若者を庇って代わりに刺されてしまう
若者は長女を突き飛ばして次女を抱きかかえて逃げる

それと前後し(というかうろ覚えで時系列忘れた)、行方不明になっていた三女の幼い娘チイは、
赤眼の一族に襲われて変わり果てた姿で見付かった
三女はチイの亡骸を抱え、他の娘達(チイの妹達)と共に泣き続けた

その後も長女は人間を殺して金品を奪い続け、とうとう海底にすむ竜から爆弾を買う
長女はその爆弾で赤眼の一族の暮らす要塞を爆破する気でいた。幼い頃からずっとそのために金品を貯めてきていた

その時、竜から次女のその後の顛末を聞かされた

重症を負った次女は人間に成りたいと望み、若者の知り合いの医師に頼んで人間になれる手術を受ける
しかし、手術の最中に赤眼の一族に見付かってしまい、追い詰められた若者は次女を海に投げ入れて逃がした
手術で下半身を真っ二つにされた次女は泳ぐことが出来ず、沈んでいくしかなかった
つづく


873 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 17:48:27
つづき。先に言っとくとたいしたオチでもないよ
次女の血の匂いに引き寄せられた竜が現れ、前々から次女に求愛している竜は
「そのままでは死んでしまう。助けてやるから俺の嫁になれ」と言った
しかし、次女は朦朧としながらも
「私は人間になって若者の嫁になる。あなたの嫁になんか絶対にならない」と頑なに拒んだ
今まで次女にあしらわれてもヘラヘラしていた竜だったが、この時ばかりは一瞬怒り狂ったような目になった
そして竜は「なんなら俺が人間にしてやろう」と言った。
次女は交換条件に乗り、人間になれるという薬を竜から貰って飲んだ
すると、次女の身体は恐ろしい竜の姿に変わってしまい、騙されたのだと悟った次女は涙した
竜は「その姿のお前を愛してやれるのは俺だけだ」と言うが、次女は泣きながら去っていってしまう

長女は「親不孝者に相応しい最後だ」と言った。竜は次女が自分の下へ戻ってくると考えて待っていた

爆弾を抱えた長女は母の墓に「今から復讐をするわ。全てが終わったら、私も母さんの下へ行きます」と語りかけた
赤眼の一族の住処へとむかい、爆弾を投げ入れた。いつになく鼓動が高鳴り、長女は離れて爆発を待った
爆弾は爆発したが、巨大な要塞のような住処を破壊するほどの威力は無かった
長女はただ海の中に呆然と立ち泳ぎ尽くし、失意の涙を流した

しれから、長女は海上にポツンと突き出た岩場に、漂着したどざえもんみたいに寝そべり、ずっと泣いていた
すると、そこへ異国の王族のような格好をした人間の男が乗った船が現れた
男は長女を見付けると、「美しいお嬢さん、どうかなされましたか?」と問いかけた
長女はただ泣き続け、自分の人生を悲観していた。男は「でしたら、私の屋敷へ来ませんか?」と言った
長女が「あれを壊して」と一族の要塞を指差すと、男は船に搭載した兵器で一瞬で一族の要塞を爆破(笑)してしまった
あまりの超☆展☆開ぶりについていけず呆然とする長女をよそに、男は長女を船に引き上げて屋敷へと連れ帰った
男は自分を「出来ない事は無い金持ち」と言った。長女は状況に流されるままだった
つづく


874 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 17:51:22
つづく
長女には復讐を遂げたという実感が無く、心は晴れなかった
長女を屋敷に連れ帰った金持ち男は、長女を丁重に持て成した。
長女は男に優しくされながら「私は幸せになったのだろうか?」と自問自答したが、答えは出なかった
やがて、男の妻が帰ってくると、男は長女を牢獄の水槽に閉じ込めた。長女は鎖付きの首輪をはめられた
長女は首輪と鎖に触れながら、自分が愛玩動物とみなされていることを悟っり、
ただ水に浮かびながら暗い瞳(俗に言う「レ○ポ目」)で天上を眺めた

一方、竜になってしまった次女は自分達の住処に帰って来たが、
そこでは三女と三女の娘達がチイの亡骸を抱いて泣き続けていた
三女は泣きながら「私は姉さんの気持ちが分かった。人間達を殺してやりたい。
私達はただ珍しい生き物だという理由だけで、何故こんな酷い仕打ちを受けなければいけないの」と言った
次女は「姉さんのようになってはいけない。竜になった私なら皆を守れるわ。
もっと沢山人魚を産み増やして、いつか人魚を人間より多くしてしまいましょう」と言った

その後、三女は沢山の人魚を産んで育て続け、人魚は人間より多くなり、希少生物として狙われなくなった

長女は地下の水槽の中で「海の水に触れたい」と考え続けていた
意識は朦朧とし、過去と現在の区別もつかなくなり、住処や妹達のことを心配していた
すると、地下牢の窓の外から楽しそうな声が聞こえてきた
長女が外を見ると、そこには妹達とその子供たちが楽しそうに海を泳いでいた
長女は妹達に助けを求め、これまでのことを謝罪しながら泣き叫んだ
竜になった次女は壁を壊して長女を助け出した。
長女は久々に海の水に触れ、「もういつ死んでもいい」とすら感じた

屋敷の周りを散歩していた美しい半獣人の娘が窓を見付けて中を覗くと、そこには水槽に浮かんだ長女がいた
男は始めこそ長女をとても大切にしていたが、実はただの珍しい物好きであり、
人魚が希少生物ではなくなると、今度は森で捕まえた半獣人の娘を可愛がるようになった
閉じ込められた長女は水槽の水を代えることすら忘れられていた。長女は死んだ。スイーツ
半獣人の娘は薄暗い牢獄の中をハッキリ見ることができず、何か嫌な物を見たという顔で足早にその場を去って行った
おわり


875 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/09(火) 18:05:08
>>874
一応追記しておくと、召し使い達が話していた内容によると
旦那様(金持ちの男)は以前から珍しい生き物を見付けては飽きて放置してを繰り返してて、
飽きられた生き物を召し使い達が逃がそうとすると怒るっていう変つく者
半獣人の娘もいつかそうなるんだろうなと思った

後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...