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319 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/20(土) 18:46:08
F・ブラウンか誰かの短編

1960年代、冷戦たけなわだったころ、一人の金持ちの男は核戦争が起きても生き延びられるよう
自前の核シェルターと冷凍睡眠の装置を作っていた
やがて国際情勢は悪化し、ついにどこかの国が核ミサイル発射の命令を出したとニュースが伝える
男は時が来たと悟り、すぐさまシェルターに入り、冷凍睡眠装置のカプセルに入ってスイッチを押した

それから何十年?と経過し、冷凍睡眠装置が動作を止めて男を起こした
男はおそるおそる地上に出てみた
そこには立派な文明社会が広がっていた
戦争の後、こんなにも短期間で復興したのか?と思い、通りすがりの男に尋ねてみた

実際は、核戦争など起こらなかった
最後の最後でミサイル発射は阻止され、全世界で核兵器廃絶の声が高まり、冷戦は終わったのだという
全世界は平和になり、技術の進歩もめざましく、男にはすでに理解不能なレベルにまで達していた

男は黙ってシェルターに戻り、扉を閉ざした

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勝手な思いこみで浦島太郎になってしまった男の内心を思うと、なんとも後味が悪かった

 

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