ホーム » 小説 » 小説/タイトル不明 » ちょっと夢を見たかったんです

656 名前:1/2 :2011/03/02(水) 19:45:27.04
タイトル・作者不詳(スマソ)の小説。
(病院で読んだ雑誌に載ってた)

彼氏いない=年齢のブス喪女A子は
美人の同僚・B子の写真を使って出会い系サイトに登録、C男とメールのやりとりを始める。
B子は裕福な家庭で育ち、名門私大を優秀な成績で卒業したお嬢様。
イケメンエリートな兄二人を持つ、末っ子気質の愛されガール。
仕事も出来るので男女問わず人望があり、上司にも(変な意味じゃなく)かわいがられている。

↑のプロフィールをそのまま流用した設定でメールのやりとりをするが、
メールを重ねるうちにだんだんA子の地が出てしまう。
内にこもりがちな性格で、恋人はおろか友達もろくにいないA子は腰が低いを通り越して卑屈。
さらに、貧しい育ちなため、B子の生活水準にはそぐわないビンボ臭いことをうっかり書いちゃったりする。
だが、やはり彼女いない歴=年齢なブサメンC男は
「美人なのに謙虚で気取らない性格のA子さんステキー」と妄想を募らせる。
C男は「一度会いましょうよ」と迫るが、A子はのらりくらりとその誘いをかわす。(そりゃ会えないわな。)

しかし、なんという運命のいたずらでしょう!
実は、C男はB子を見知っていた。通勤経路・時間が同じだったのだ。
毎朝、B子を見つめながら思いを募らせていくC男。
B子の後をつけて自宅を突き止め、「メールの内容は本当なんだ」と確信する。


657 名前:2/2 :2011/03/02(水) 19:47:22.84
ある日、C男はついに帰宅途中のB子を待ち伏せ、話しかける。
だがB子にしてみれば、まったく見ず知らずの男が自分の家庭環境や会社での出来事、
同僚と遊びに行ったときのことなどを知っていることに恐怖を覚え、逃げ出す。
「誰、あなたなんか知らない、気持ち悪い、あっち行って」と。
「○○ちゃん(←ハンドルネーム)、僕だよ、××(←ハンドルネーム)だよ!」
だが、B子はC男を知らないと言い張り(当然だ)、自分がブサだからこんな
仕打ちを受けるんだと逆上したC男は、はずみでB子を死なせてしまうのだった。

明言はされていないがおそらく警察の取り調べ室で、A子は泣き崩れている。
B子が羨ましかった、B子のようになりたかったんです、ただそれだけだったんです。
ちょっと夢を見たかったんです、と。

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A子が余計なことしなければ、B子が死ぬこともC男が殺人犯になることも
なかった。自分がB子の身内なら、C男よりもむしろA子を恨むだろうなと思った。

この小説、構成がけっこう巧く出来ていて、実はA子がB子に成りすましていることが
最後の取調室のシーンまでわからない。
ただ、上記のように「こいつ変じゃね?不自然じゃね?」と思わせる仕掛けはある。


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