ジョジョの奇妙な冒険/第5部(荒木飛呂彦)

134 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/14(木) 22:32:15.45
漫画、ジョジョの奇妙な冒険第5部に敵として出てくる暗殺チームの話。
有名だから知ってる人も多いだろうけど。

暗殺チームの所属する組織のボスは、暗殺という汚い仕事を押し付けながらも、
それに見合った報酬を彼らに与えないというダメな上司。
組織に尽くしていたにも関わらず、冷遇されることに不満を抱えながらい
つか自分たちでボスに下剋上しようと画策するのだけれど、正体を探られること自体を「裏切り」と見なすボスは、
自身の情報を探ろうとした暗殺チームのうち2名を惨たらしい方法で殺害した。
その方法っていうのが、猿轡を噛ませた片方の目の前でもう一人の方を生きたまま少しずつ輪切りにしていくというもの。
猿轡を噛まされた方はショックで布を喉に詰まらせて窒息しした。


135 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/14(木) 22:43:22.67
チームのメンバーが自宅のソファーで窒息死した仲間を見付けた。
仲間の体には一言、「罰」と書かれた紙が貼られてあった。
その数日後、もう一人のいなくなった男の安否を気にしていたチームの元に、
輪切りにされたその男は送られてきた。
額縁に入れられて。
二人が殺されたのは所謂見せしめというやつだった。
しかしそれが切っ掛けになって、本気で組織への復讐を決意した暗殺チーム。
原作はその事件から2年後のことで、ボスの情報を2年間、密かに求め続けていたところに、
ボスには娘がいるという情報が入ってきた。少しでも手がかりになればと当然その存在に食い付く。
実は娘はボスも知らなかった存在で、最近発覚したもの。
しかしそこは一組織を引っ張るボスで、暗殺チームらに娘を奪われる前に、
主人公たちのチームに直ちに娘の護衛と、娘を自分の元へ連れて来るよう命令を出した。

136 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/14(木) 22:56:33.53
暗殺チームはその娘を必死で追い、ついに護衛を任されたチームをつきとめるが、
暗殺チームの面々と同じくスタンドという超能力みたいなものを持っている主人公たちと、ボスの娘をかけて交戦していく。

一人また一人と死んでいく暗殺チーム。その死に方がまた一人ずつ惨い。
体中焼け焦げたり、ウイルスでどろどろになって原型留めてなかったり、
バラバラにされたり列車の車輪に引き込まれたり、毒蛇に舌噛まれたり、
首に尖ったものが貫通するぐらい突き刺さったり。たった1日で暗殺チームほぼ壊滅。
そしてたった一人残ったのは、チームのリーダーだった。

主人公たちはその頃、無事ボスの元に娘を届けることが出来たのだが、
ボスの目的は自分の正体に結び付く存在である娘を、自ら手を下して殺すことだった。


137 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/14(木) 23:10:58.71
まさかボスが娘を殺すとは思わなかった主人公たち護衛チームリーダーは、娘を抱え逃走。
元より、子供にまで平気で麻薬を売るようなボスへちょっとした引っ掛かりを感じていた護衛リーダーも、
このことを切っ掛けに裏切りを決心する。

ボスの正体を求めてとある島に向かった護衛チーム。
この時点で暗殺チームと護衛チームは「ボス○す」って意味で利害は一致していたのだけれど、そこは相容れない。
実は暗殺チームリーダー(以下R)も、その島にいた。彼は思いの外ボスの正体に近付いていたのだ。

ボスはそんなRを直々に殺害しようとするのだけれど、それがまた激戦。
しかしRはついにボスを窮地に追い込んだ!が、突然現れるラジコン程の戦闘機。
戦闘機からRに向け発射されるマシンガン。


138 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/14(木) 23:28:58.32
それは護衛チームのうち一人が放ったもので、そいつはボスの存在にもRが誰かもわかってない。
ただ待ち伏せしている敵と認識して撃った。
あと少しでボスを倒せたというところで入ったまさかの邪魔。

しかしそこは根性で、瀕死の重体になりながらも「一人では死なねぇ」の台詞と共にボスを羽交い締めにするR。
こっそりと戦闘機にひっつけておいた自分のスタンド(小さいドーモ君みたいなやつ)を操って、
わざと自分たちに向かい再び銃を撃たせようとしたのだ。

結果……時を消し飛ばし、その消し飛ばした時間を自分だけが動けるというボスの字じゃ説明しづらい能力のせいで、
Rだけが顔もわからなくなる程の銃撃を受け死亡した。

結局暗殺チームは誰一人として主人公サイドの人間を殺せなかった上、復讐も達成出来ず全滅した。
護衛チームが放ったスタンドのせいでボスは助かった。結果的には同じ目的だった男を殺したわけだよ。
しかも、終盤辺り、そのRに止めさしたスタンド使いもボスに殺される。

まぁ確かに脇役がボスを倒して第5部完!とかないと思うけど、
暗殺チームの境遇とか、その後の展開を思うとどうしても後味が悪いというか、この最後は切なくなる。


143 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/15(金) 00:10:33.79
これ主人公サイドでなく敵の暗殺チームに入れ込んでるファン視点だろ
その作品読んでるから知ってるけど、すごいバイアスかかってる
可哀相と言えば可哀相だけどボスが駄目というより>>141の言うように
暗殺チームが勝手に自分達を過大評価して分不相応な望みを持っただけだし
主人公チームも終盤仲間たちが殺され脱落していくわけだし

強いていうなら仲間が命を捨てて勝機を与えたのに
結局仇も討てず主人公チームの奴に殺された奴は可哀相かもしれん

 

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ジョジョの奇妙な冒険 30~39巻(第5部)セット
(集英社文庫―コミック版)