秘密結社 鷹の爪 劇場版第1弾 総統は二度死ぬ
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406 名前:1/4 :2011/07/21(木) 20:45:42.84
- 最近ジブリ映画観て思い出したから書く。うろ覚え
個人製作アニメ『秘密結社 鷹の爪』の劇場版
世界征服を目論む悪(相対的な悪)の秘密結社「鷹の爪団」
団員は、理想主義ダメオヤジ「総統」、
口先だけ強い戦闘主任「吉田」、
カレーライスからスクーターを造れる天才科学者の可愛い熊「レオナルド博士」、
無能扱いされている契約社員「フィリップ」、
身元不明の超能力少年「菩薩峠君」の5人
鷹の爪団の世界征服の野望は、悪徳ヒーロー「DXファイター」によってことごとく阻止されていたある時、「フェンダー・ミラー」という極悪人が世界に宣戦布告、世界征服へと乗り出し、
圧倒的な武力と科学力で世界征服まであと一歩というところまでいく
鷹の爪団とDXファイターは一時的に共闘することでフェンダー・ミラーを打ち倒した劇場版は、それから数ヶ月後の話
かつて、レオナルド博士は人間を一時的に老化させる装置を発明していた
吉田や博士はその装置で問題なく老人(博士は何故かパンダ)に成ったのだが、
フィリップだけは何故か一時的に墓石になってしまった
やがて墓石に刻まれていた命日が近づき、総統はフィリップの身をあんじる
そこへ鷹の爪団の秘密基地の拠点の借家の大家であるババアが現れ、滞納している家賃を要求してきた銀行で融資を受けようとした総統はDXファイターにカツアゲされ、追い詰められた総統は夜逃げを決意、
レオナルド博士に「夜逃げマシン」というトラックを造ってもらう
鷹の爪団が夜逃げマシントラックに乗り込んだ直後、
大家のババアがまるでホラー映画の怪物の様にフロントガラスに張り付いてきた
「夜逃げなんて許さないよー!!」大家は車体を何度も殴り付けて破壊しようとする
鷹の爪団は恐怖からトラックを発進させ、
「あの大家なら死ぬことはない」という理由で大家を車体から全力で振り落とそうとする
その結果、レオナルド博士が発動させてしまった緊急用ロケットエンジンの噴出によって
夜逃げマシンは大気圏を突破、宇宙空間へと放り出される
夜逃げマシンは大気圏突破は出来ても突入は出来ない仕様であり、地球への帰還は絶望的であった
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407 名前:2/4 :2011/07/21(木) 20:46:24.59
- 宇宙空間をトラックで漂いながら、総統は「フィリップが死ぬというのは、このことだったのか」と悟る
一同が悲観していると、巨大な宇宙要塞の様なものに遭遇する
それは、「人類の永劫的平和」という理想を掲げ、
宇宙空間でしか発明できないものを研究する施設「ピースボール」であった
鷹の爪団はピースボールに向けて必死に泣き顔を向けることで救助され、衣食住を与えられる総統はそこで施設の職員である「岡村和夫」という青年と出会う
20年ほど前、総統は世界征服を決意した折に妻と喧嘩して離婚し、一人息子である「和夫」と生き別れていた
総統は和夫青年こそが自分の生き別れた息子なのではないかと考えるようになるその後、迷子になった菩薩峠君を探していた鷹の爪団は、
施設内で密かにフェンダー・ミラーのクローンが培養されているのを目撃する
「このピースボールは何か怪しいぞ」
鷹の爪団は和夫青年に会いに行き、その事実を伝えるが、和夫青年は何も知らない様子だった
施設内の自分達の部屋に戻った鷹の爪団だったが、そこで催眠ガスによって眠ってしまう鷹の爪団が目を覚ますと、武装した兵士達に包囲されており、そこには死んだはずのフェンダー・ミラーがいた
フェンダー・ミラーは体をサイボーグ化することで生き延び、ピースボールを使って再び世界征服を目論んでいた
鷹の爪団は「夜逃げ過ぎて宇宙に飛び出した」と必死に弁解するが、
フェンダー・ミラーは「鷹の爪団が世界征服の計画を察知して阻止しに来た」と誤解しており、鷹の爪団を処刑しようとする
そこへ大家のババアが現れる
夜逃げマシンのバーニアの噴出をモロにくらってこの世から消滅したかに見えた大家だったが、
実は車体に張り付いたまま付いて来ていたのだった
大家は敵の兵士達を瞬殺、総統に殴りかかる。鷹の爪団と大家は夜逃げマシンで再び宇宙空間へと逃げ出すフェンダー・ミラーは再び世界に宣戦布告し、世界とフェンダー・ミラーの戦争が勃発
世界各国はピースボールへと攻撃を開始するが、ピースボールの防衛性能は完璧であった
フェンダー・ミラーは開発したばかりの「老人化光線」を地球に発射。世界は壊滅状態に陥る
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408 名前:3/4 :2011/07/21(木) 20:48:55.16
- それと前後し、夜逃げマシンは巨大宇宙船へと変形(博士曰く、百円ショップの商品で造った)、
大家の操縦する宇宙船は高速でピースボールへと特攻
総統とフィリップは施設内に進入し、フェンダー・ミラーの計画の阻止を試みる
レオナルド博士と菩薩峠訓と大家は「女子供だから」、吉田は「今朝ウンコしてない」という理由で夜逃げマシン内に残った総統達は和夫青年と再会して助けを求め、和夫青年は「動力炉を破壊すれば何とかなる」と総統達を案内する
道中、総統は和夫青年に家族のことを質問し、和夫青年は父の記憶を語った
「母曰く、父は僕が幼い頃に死んだそうです。でも、嘘だと思います。母は父を憎んでいましたから。
僕が微かに覚えている父は優しい人でした。きっと今もどこかで生きていると思います」
総統は涙ぐみ、容姿や性格などから和夫青年が生き別れた実の息子であるのだと確信する
総統は和夫青年に事実を告げようとするが、その瞬間に敵兵士が現れる
フィリップは敵の撃った老人化光線によって墓石にされて死亡、総統は捕らえられてしまうフェンダー・ミラーの前に引き出された総統は、そこで和夫青年がフェンダー・ミラーの忠実な部下であり、
鷹の爪団の監視役のスパイであったことを知る
処刑されそうな最中、総統は自分が実の父であると和夫青年に告げた
和夫青年は動揺し、やがて総統が実の父であると信じて狼狽する
そして、和夫青年はフェンダー・ミラーに向き直って言った
「フェンダー・ミラー閣下、お願いがあります・・・。この男を・・・この男を僕に殺させて下さい!」
和夫青年と母は、家庭を顧みない父と別れてからよほど辛く苦しい生活を強いられたらしく、和夫青年は父を激しく憎んでいた
てっきり和夫青年が助け船を出してくれるものだと思っていた総統はショックを受けた
フェンダー・ミラーは決闘を承諾
総統はライトセ○バーを持たされ、和夫青年と斬り合う事になる
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409 名前:4/4 :2011/07/21(木) 20:50:39.89
- 決闘の最中、和夫青年は憎しみの想いを叫んだ
「俺は、俺と母さんを捨てた親父を殺したいと思っていた。しかし、親父の居所は分からない。
だから、俺と母さんを苦しめた世の中全てに復讐することにしたんだ。それを可能にしてくれるのが閣下なんだ」
総統は「世の中、誰もが辛いことや悲しいことを抱えて生きている。自分一人が不幸だと思うな」と和夫青年に語りかけ、
「お前は元々優しい子だった」と幼い頃の和夫のエピソードを語り、
最期に涙ぐみ「今日だけは父親らしいことをさせてもらう。…この大馬鹿者!」と和夫青年を殴り飛ばす総統は泣き、殴り倒された和夫青年も泣いていた
「父さん…俺…父さんに謝らなきゃ…」
「いいんだ和夫。ワシも悪かった。やり直そう、もう一度家族で暮らそう。○○子にも連絡しよう…」
「何言ってるんだよ父さん…。母さんの名前は××子だろ」
「あれ…? そうだったっけ? 母さんの旧姓はたしか岡本○○子だった気が…」
「母さんの苗字は“岡村”だよ…。俺、初対面で“岡村”って自己紹介したよな…?」
「岡村と岡本…あ、似てるな…」
「おまえ…………。この後に及んで人違いかよ! 俺お前に泣きついちゃったじゃねーかよ!」
「いや…、でも本当に子供の頃の和夫にソックリなんじゃよ!」
総統、和夫青年に幼い和夫の写真を見せる
「……全然似てないよ!」
「あ、言われてみると確かに似てないな…」「よくも俺の世界征服を茶番劇にしてくれたな!」
フェンダー・ミラーの義手がライトセ○バーに変形し、総統に襲い掛かる
総統は咄嗟にフィリップの墓石を盾にして身を守る
「普段は役に立たん奴だったが墓石になったとたんに役に立ちおる」
しかし、フェンダー・ミラーのライトセ○バーはフィリップの墓石を焼き切って貫通、
総統は絶体絶命の危機に陥るが、咄嗟の機転によってフェンダー・ミラーを倒すことに成功する鷹の爪団は無事地球の拠点へと帰還し、フィリップの御通夜を行なった
御通夜の後片付けの最中、総統は吉田に重い物を運ぶ手伝い頼んだ
吉田は自分が受け持っていた部下である契約社員のフィリップの死亡届を書いている最中であり、
書きかけの死亡届を置いて総統の手伝いに行く
死亡届にはフィリップの本名が記されていた
“岡本和夫”
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416 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/21(木) 23:21:52.50
- >>409
後味悪っ!ギャグアニメなのに!
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422 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/22(金) 01:01:21.86
- >>409
>「世の中、誰もが辛いことや悲しいことを抱えて生きている」
思い出したけど、この後に
「それを乗り越えて生き抜くからこそ、人生というものは輝きを増すんじゃ」みたいな台詞があったな最期の葬式の片付けの時の総統の最期の台詞はたしか
「こんな時にフィリップが生きていればこき使ってやるのに、
肝心な時に死んでいるとは、やっぱり使えない奴は死んでも使えないな」
お前の息子だよ・・・