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803 名前:本当にあった怖い名無し :2011/08/01(月) 14:21:45.51
乙一の「SO far そ・ふぁー」と言う短編

父・母・息子(小学校低学年くらい)の3人家族の話
ある日、父からは母が、母からは父が死んでしまったと息子に話をする
息子は今まで通り両親の姿が認識出来るのだが、どうやら父母はお互いが認識出来ないようだ
息子は戸惑いながらも、父と母を自分が取りつながなくてはと必死になる
父母とも初めは息子の(父には母が生きている、母には父が生きていると)言う事を信じていなかったが、
次第に息子を間に相手へ伝言を伝えるようになる

暫くすると、伝言の内容に相手の文句や愚痴が多くなってくる
息子は嫌々ながらも文句や愚痴を伝えに行く…
そんな生活を続けていると、いつしか息子は同じ部屋に居ても同時に両親の姿を認識出来なくなってしまっていた
息子は、父の世界か母の世界かのどちらかを選ばないといけないのではと考えるようになる
その事を不安になりながら父に伝えると、父は「そんなわけない!」と息子を怒鳴り、息子は驚いて家を飛び出した
公園で泣いていると母来て優しく慰めてくれた
息子は母の世界で生きていくことを決心し、これ以降父の姿を認識する事は出来なくなった

しかし、実は両親がお互いを死んでしまったと息子に話したのは悪質な夫婦喧嘩に子供を巻き込んだだけのことで、
両親は生きていて最初からずっと二人でお互いを死んだように演技していただけだった
(勿論、ずっとお互いを認識していた)
その後、両親は息子を病院(精神科?)へ連れていくが結局息子は父を認識することは出来ないまま……

 

ZOO 1 (集英社文庫)
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