蝶の毒 華の鎖

827 名前:本当にあった怖い名無し :2011/08/02(火) 08:14:57.54
エロゲのストーリー

大正時代、清はごく普通に育った明るく元気な男の子。
だがその幸せな日々は、日本刀を携えたキチガイ男の乱入によって壊される。
キチガイは執拗に清を狙い、かばおうとした両親は次々に斬り殺された。
清は背中をバッサリ斬りつけられ倒れたものの、一命を取り留めた。
数日に至る昏睡の末に、怪我による高熱で生殖能力を失ったものの、やがて清は目覚めた。
清を保護してくれたのは見知らぬ男性で、彼は清の実父を名乗り、
今まで清を育てていた夫妻は、清を引き取っただけの赤の他人なのだと語った。

清はキチガイに追いまわされた際、「近親相姦の排泄物め」と罵られていた。
幼い清はその言葉の意味を知らなかったが、実父の語るところによると、
実父は妹と恋仲にあり、その末に生まれた子どもが清であったのだという。
妹・つまり清の実母はその後に結婚し、その相手がキチガイだった。
実母は渋々嫁いだ先でまあ幸せにやっていて、キチガイとの間に子供もできたが、
結婚前から非処女であった事や経産婦である事をキチガイが悟り、調べた末に清の存在が発覚、
ヤンデレの果てにあのような事件が起きたのだった。

血縁上は他人であったが、今まで大切に育ててくれていた養父母を愛していた清は、
養父母を殺したキチガイを憎み、近親相姦を露顕させないために事件をもみ消した実父を憎み、
元凶の一人でありながら今はキチガイと幸せにやっているという実母を憎んだ。
そして何よりも自分自身を忌わしく思うようになり、なりふりかまわない生き方をするようになった清は、
青年となる頃には、阿片の密輸で私腹を肥やす悪人へと育った。
その頃には実父は死亡していたが、清が殺害したせいかどうかは不明。

キチガイ家は華族で、爵位は高いが羽振りは悪かった。
安い賃金で働くのなら身元調査には甘かったため、清が名前を偽って使用人として入りこむのは容易かった。
清は使用人として内情を探った上で、阿片で築いた財力とコネを用いて、
裏からキチガイの家に経済的な圧迫をかけ、絶望に追いやった末に殺害しようともくろんでいた。
だが一つ誤算があり、清はキチガイの娘に一目ぼれをしてしまった。
異父妹に恋をするなど、近親相姦を犯した両親の二の舞だと彼は苦悩した。


828 名前:本当にあった怖い名無し :2011/08/02(火) 08:17:59.35
キチガイの家には、娘だけでなく息子もいた。
息子は清の実母の子ではなく、キチガイがよそで産ませた子であるらしかった。
兄と清の間に血のつながりはない。キチガイの子であるというだけで清は彼も憎んだ。

清は経済的な圧迫をキチガイ一家に与えた末に、華族に反するならず者の仕業に見せかけてキチガイを殺害した。
実母も精神的に追い詰め続け、やがて衰弱死させた。
残るはキチガイの子どもである兄妹だけとなったが、
親のやった事は子どもに関係はないものだし、妹の方に惹かれる思いがあるしと、
清は手を下す事をためらっていた。

そんな中、依然として続く厳しい経済環境や父母の立て続けの死などで苦しむ兄妹は、
過酷な状況の中で助けあううちに、兄妹でデキあがってしまった。
これには清も驚愕。
近親相姦の末に生まれた事で辛酸を舐めさせられ、
初恋の相手は異父妹だからと苦しんでいたのに、
この兄妹はあっさりハードルを越えやがった、と清は怒った。
近親相姦に走ってしまう呪われた血筋なのではないかとも思えてきて、
清はついに兄妹をまとめて殺害するために、家に火をかける事にした。

家は燃え落ちたが、兄妹は生き残り、そして犯人は清であるとばれてしまった。
清の正体を知らない兄妹に何故かと問い詰められ、兄妹でできあがるなんて許せなかったからだと清は供述した。
すると、兄の方は実はキチガイの子ではなく、父がよそからもらっただけの赤の他人なのだと、兄妹は語りだした。
キチガイは妻にヤンデレなあまり、妻の嫉妬を買いたくて、よそで産ませたと偽って兄を引き取ったのだった。
兄も妹もだいぶ前からその事を知っており、二人は兄妹ではなく普通の男女として惹かれあった末に結ばれていた。
これには清も愕然。
この兄妹は呪われた仲などではなく、異父妹に恋をした自分だけが呪われた汚らわしい身だったのだと恥じた。
清はその場を逃げだし、我が物にしていたキチガイ家の借財などの整理を行い、キチガイ家を借金から解放した。

兄妹はやがて、知る者のいない海外へ行き、そこで戸籍のしがらみを越えて夫婦となった。
清は妹への恋心をいまだに抱えつつ、近親相姦の排泄物である我が身を呪いながら、阿片業で多くの犠牲者を出す修羅の道に戻った。

清さん報われなさすぎ

 

蝶の毒 華の鎖 初回限定版
蝶の毒 華の鎖 初回限定版