ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その124 » パタリロ! /黒山羊の尻尾(魔夜峰央)

727 名前:パタリロ「黒山羊の尻尾」1/3 :2011/08/30(火) 02:42:22.53
主人公パタリロは小さな島国マリネラの国王
ある日、パタリロのもとにマリネラ軍の将軍が訪ねてくる
将軍は軍事予算の増額を訴え、強い軍事力を持つことの意義を熱弁するが、
パタリロは「わが国は核もあり、軍は国の防衛に十分な力がある。よそと戦争をする気はない」
と一蹴し、将軍は大人しく引き下がる

その頃、宮殿内の厨房ではひとりのみすぼらしい老婆が食べ物を恵んでくれと訪ねてきていた
コックが食事を与えると、老婆はそのお礼にと「黒山羊の尻尾」を差し出した
この黒山羊の尻尾は、どんな願い事でも3つ叶えてくれるのだという
老婆はコックに黒山羊の尻尾を渡すとそそくさと立ち去ってしまった
馬鹿馬鹿しいと思いつつも、普段パタリロからこき使われているコックは
黒山羊の尻尾を前に「世界の王様になりたい!」と念じた


728 名前:パタリロ「黒山羊の尻尾」2/3 :2011/08/30(火) 02:43:36.36
すると突然、宮殿内に激しい銃声が響き渡った
驚いて厨房を飛び出したコックが見たものは、機関銃をもった軍の兵士と
血まみれで横たわる仲間たちの死体であった

このクーデターを指揮していたのは、冒頭で軍事予算の上乗せするよう訴えていた将軍
そしてなんとパタリロまでもが、将軍の銃弾を胸に浴び絶命してしまう
そこへ駆けつけたコックは、気でも違ったのかと将軍を問い詰めるが
そんな彼に将軍は「すべてあなたのためにやった事だ」と語る

ポカンとするコックを尻目に将軍は続ける
「今から2時間後、マリネラからアメリカとロシアに核ミサイルが発射され、それにより第三次大戦が勃発する。
主要な国々は壊滅し、残った小国をマリネラが制圧する。そして、あなたが世界の王になるのだ。」
コックは、先ほどの黒山羊の尻尾への願いを思い出し、ようやく事態を把握する

将軍達は宮殿内の人間を一掃するためその場を立ち去り、その場に一人残されたコックは
パタリロの亡骸にすがりつき泣き叫ぶ
「お願いです殿下!目を開けて下さい!!」
と、ここで図らずとも2つ目の願いを使い、パタリロは息を吹き返した


729 名前:パタリロ「黒山羊の尻尾」3/3 :2011/08/30(火) 02:44:27.71
コックはパタリロにこれまでの経緯を話し、黒山羊の尻尾で死んだ同僚たちを
生き返らせようとするがパタリロはこれを止める
「僕だって仲間を生き返らせたいが、核ミサイルが発射されれば何百万もの人が死ぬことになる
今からミサイルの解除を試みるが、最後の願いは発射を阻止できなかった時のために残しておけ」
そう言ってパタリロは宮殿内から軍のコンピューターに侵入を試みる
しかし将軍による妨害プログラムが作動しており、苦戦するパタリロ
そして努力の甲斐なく、核ミサイルは発射されてしまう

「間に合わなかった!3つ目の願いでミサイルをもとに戻すんだ!」
そう叫ぶパタリロに慌てたコックは「もとに戻れ」とだけ念じてしまう

こうして時間は巻き戻され、すべてがもとに戻った―コックが、老婆に会う直前の時間に…

この後再び、コックが黒山羊の尻尾を手に入れ、クーデターが起こり、パタリロを生き返らせ
ミサイルの解除を行うも失敗し、最後の願いで時間を巻き戻し…以下無限ループ
世界はこの時間の輪から永遠に抜け出すことは出来ない      <終わり>

ちなみに、このままじゃパタリロの連載が出来なくなるから、と作者がこの話を番外編に
しているコマが本当のラストw

 

パタリロ! (第52巻) (花とゆめCOMICS)
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