SKET DANCE/スイッチ・オフ(篠原健太)

428 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/23(金) 01:26:12.30
スケットダンスっていうアニメ

レギュラーキャラクターの、眼鏡をかけた少年・スイッチ(愛称)は、
いつも自分の声では話さず、ノートパソコンに打ち込んだ文字を
特殊な音声読み上げソフトで再生して会話するという変なキャラ。
基本的にはギャグアニメで、スイッチのそんな会話法もギャグの一種のように扱われている。
そんなスイッチの過去話が後味悪かった。

とある一家に年子の兄弟がいた。兄はそんなに賢くない高校に進学した。
弟は兄と同じ学校に行きたいと言っていたが、お前ならもっといいところに行けると兄は返していた。
パソコンが得意な弟にはスイッチというあだながあった。
元はパソコンを教えたのは兄だったが、優秀な弟はすぐにパソコンの腕で兄を追い抜き、
プログラムを組んで自作の音声読み上げソフトを作成し始めるほどだった。
学校の成績も良く、兄は時々弟に対して引け目を感じていた。

兄弟には幼馴染の少女がいた。となりの家に住んでおり、兄の方と同い年だった。
少女と兄とが別々の高校に進学した事もあってやや疎遠になっていたが、
少女が同じ学校の男に尾行されているのだと打ち明けてきたことで、再び距離が縮まった。
殺すと書いた脅迫状が少女に送りつけられたりと尾行以外にも不穏な空気が漂っていた。
少女の友人の女の子は、尾行男と出身中学校が同じだそうで、
その男がいかに異様であるかを兄に切々と語り、
兄は少女を守らなければと決意した。
だが、少女と兄弟の三人で尾行男への対策を練ったところ、
兄の真剣な意見は穴があるものばかりで、弟の意見の方が筋が通っており、
少女は弟ばかりをすごいすごいとほめ、兄はそこでも弟に劣等感を感じた。

尾行男への対策のために、とりあえず防犯ブザーを買いに行くことになったが、
不貞腐れた兄は、少女と弟の二人で行くように促した。
待機していた兄がふと外を見やると、少女の家の前に、少女の友人が来ていた。
少女を訪ねてきたのだろうと思い、弟と一緒に出かけているのだと知らせに行くと、
「あれ、あの子ってお兄さんとつきあってたんじゃないですか」的な事をたずねられた。


429 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/23(金) 01:26:24.74
実際には少女とは兄弟のうちどちらも付き合っていたわけではないが、
不貞腐れていた兄は「あいつは弟とつきあってる」と言った。
少女の友人は、なにかとても驚いたような様子を見せた後、そのまま去っていった。

実は少女を尾行していた男は、ただ少女に告白しようとチャンスを狙っていただけの普通の奴だった。
脅迫状を送ったりしていたのは少女の友人だった。
友人は、尾行男の元彼女で、「少女を好きになったから」という理由でふられたために少女に逆恨みをしていた。
嘘をでっちあげて尾行男を変質者のように仕立て上げ告白を阻止するだけでは飽きたらず、
友人は、少女をなんとしても傷つけたいと思うようになっていた。
少女は兄と交際しているのではないかと思って、友人は兄を襲おうと狙っていたが、
兄の「少女は弟と付き合っている」発言から標的を変えた。
そうして、兄に教えられた買い出し先にまで行った友人は、少女の目の前で弟を殺害してしまった。

自分の不用意な発言のせいで弟が殺されるはめになったと、兄は自分を責めるようになった。
少女もまた、責任のない逆恨みを受けたせいとはいえ、巻き込んで弟を死に追いやった事を辛く思い、
事件のあった街を離れて引っ越していくことになった。
別れの日に、兄は前から少女が好きだったと話し、少女も実は自分もそうだったと打ち明けた。
でも自分は兄ほど強くない、そう言って少女は逃げるように去っていった。
だが少女が言うほどには兄も強くなく、引きこもりになり、母が部屋の外においてくれる食事を摂るだけの日々が続いた。

やがて兄は、弟をこのまま失ってはならないと、自分が弟の代わりになろうと思い始めた
髪型を弟に似せ、元は裸眼だったが、弟がつけていたのと同じ眼鏡をつけるようにした。
資料を読みあさりプログラミングの勉強をして、弟がつくりかけていた音声読み上げソフトを完成させた。
引きこもるうちに言葉を上手く発せないようになった兄は、そのソフトを使って会話をするようになった。
そして、かつて弟がそう呼ばれていた「スイッチ」という愛称を自分のものにした。

ぼーっとみるのにいいような普通の学園物だったのにいきなりドロドロの話になって驚いた

 

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