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171 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/18(火) 14:04:26.12
筒井康隆の短編、題名忘れてしまったが。
人間の背中に張り付いて瘤のようになる寄生虫がいる。
子供のうちにその寄生虫に憑かれると知能が高くなるということで、幼い子供を持つ親はみんな虫を付けたがった。
だが虫は一度付くと一生取ることは叶わず、ノートルダムのせむし男のような外見にならなくてはいけない。
子供は、そんなものはつけたくない!と泣くが、あなたのためよと叱り付け無理矢理虫を寄生させる親。
寄生虫世代の中では、虫を背負わずには落ちこぼれになるのが目に見えていたからだ。
しかし、その寄生虫ブームもすぐに去った。
寄生された人間は、知能こそ高くなるものの空気を読むということが出来なくなり、
学校では優秀でも社会では使えない人間と見なされたため、
醜い瘤を背負ってまで寄生虫を付けようとする人間がいなくなったのである。

そんな醜いものをつけたくないと泣いていた子が一生ものの瘤をつけて、それも社会的に無価値だなんて…
筒井康隆のドタバタ系ではあったけど後味悪かったよ。

 

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