ホーム » 小説 » 小説/ま行 » 輪るピングドラム/多蕗桂樹(幾原邦彦・高橋慶)

527 名前:本当にあった怖い名無し :2011/11/02(水) 06:00:54.69
アニメ「輪るピングドラム」の小説版のストーリー
まだアニメではやってないところだからネタバレ嫌な人は避けてほしい

ある女性はとてもピアノが好きで、ピアニストと結婚した
だが息子が生まれてしばらくしてから、彼女は夫と別れた
あの人には才能がなかったからだと母は言い、
息子は母をがっかりさせないためにピアノに励むようになった
学校でも授業には上の空で譜面を覚えることなどピアノに関する事に精を出し、
譜読みのしすぎで視力を落として眼鏡をかけるようになった
その努力に見合うだけの実力を息子は得ており、
家庭内には様々な形のトロフィーが並び、壁には額に入った賞状がかけられていた
飾られるのは優勝した時のものだけで、2位以下の証は全て母に捨てられていた

母は作曲家の男性と再婚し、ほどなくして息子には弟ができた
義父の奏でる音色や、息子の弾くピアノの音とを聞きながら、
息子のように身を粉にするような音楽教育も施されずに弟はすくすく育った
ある時、与えられたおもちゃのピアノを幼い弟は無邪気に弾いた
その演奏技術はまだ粗いものだったが、弟には天性の才能があると息子は気づいた
息子は今まで以上に練習に励んだが、成長していくうちに弟はますます才能を開花させ、
いずれ兄を追い抜くことが目に見えていた
弟に超えられてしまったら、実父や2位以下の賞状たちのように捨てられると息子は恐怖した

息子はあるコンクールでもらった優勝の賞状を母に渡した後、そろそろ限界だと感じた
自分のピアノの前に立つと、鍵盤に片手を乗せ、全体重をかけて鍵盤のフタで指を圧し潰した
狙い通りに5本の指の骨全てが折れ、治癒してもピアノは弾けないようになった
弟に才能を超えられてしまう前、1位を取ったばかりの自分のままで時間を止めるためだった
「大丈夫よ、きっとあなたの弟はコンクールで1位を取ってくれる」母はそう言って笑いかけた
おもちゃのピアノを卒業した弟は、兄のピアノを使って素晴らしい演奏をするようになった

弟の指折ればよかったのにと思った読後の自分の発想も含め後味が悪かった

 

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