タムナ Love the Island

英国人の青年・ウィリアムは変わり者であった。
彼は貴族の家の一人息子であったが日本が好きで日本へ冒険の旅に出ることを夢見、
友人の日本人（実は在日朝鮮人）からは度々日本の品（実は朝鮮産）を仕入れていた。
しかし貴族なので冒険はおろか屋敷から出ることもできず、
しかもこのままでは好きでもない許嫁（不細工）と結婚させられてしまう。
夢を叶えるため不自由な貴族の暮らしから脱出するため、
ある日ウィリアムは友人が乗った日本行きの船に潜りこむ。

しかしその船は嵐に巻き込まれ難破し朝鮮のチェジュ島に上陸してしまう。
当時の朝鮮は鎖国中であり外国人がみつかれば処刑されることは確実だった。

ウィリアムと友人は洞窟に隠れたがすぐ現地の少女に発見されてしまう。
しかし少女は金髪碧眼のウィリアムの風貌に興味を持ち、
ウィリアムが現地人に発見されないよう手を貸したのだった。
はじめは言葉が通じず意志の疎通も図れなかったウィリアムだが、
身振り手振りや勉強しだした拙い韓国語で次第に少女との仲を深めていく。

しかしいつまでも身を隠せる筈もなくウィリアムは発見され、
朝鮮半島本土に連行されてしまう。
少女も必死の思いでウィリアムを助けようとするが上手くいかない。
それでも王宮まで連行されたウィリアムは処刑されそうになるものの、
運良く瀕死の状態で王宮から運び出され九死に一生を得る。
しかし運び出された先で彼は焼印を押され奴隷にされてしまうのだった。

完。
そしてエピローグ。

ウィリアムと仲の良かった少女は朝鮮貴族と恋仲になり、
ウィリアムは英国に帰還する。故郷では不細工な許嫁が彼を待っていた。
ウィリアムを奴隷にし朝鮮侵略まで企んだ黒幕の女は何のお咎めもなかったのか、
上手く追っ手を切り抜けたのか、以前と変わらず七つの海を股に架け商売を続けている。

ちなみに主人公は少女でウィリアムは朝鮮貴族と少女を奪い合う恋のライバル。
最初から最後まで踏んだり蹴ったりなウィリアムがひたすら可哀想だった。
上手く文章に組み込めなくて省いたけどウィリアム、
他にも海で覚れた少女を助けようとして人工呼吸しているところをレイプと間違われ半殺しにされたりする。
あとウィリアム演じてた役者さんもドラマの監督に「糞野郎」呼ばわりされたり罵倒されるのが普通だったらしい。
監督なりのコミュニケーションだと。