ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その126B » サハラ 女外人部隊/エスター・ネムザーマン(平野仁)

236 名前:本当にあった怖い名無し :2011/12/05(月) 01:37:02.39
著作権つながりで。

女外人部隊サハラ
前半は60年代のアンゴラ独立を巡る植民地戦争が舞台で、
後半は脱走した隊長ヒステリーカ以下四名の部下が各国のお偉いさんの依頼を受け
問題を解決していくアクションもの?になっている。
その後半のエピソードから。

ある日最年少の部下プーキーは海辺でギターを奏で歌っている女性Aと出会う。
キャンピングカーで旅しながら作詞作曲しているというAは
決して美人ではなかったが、彼女の哀愁漂う歌詞とメロディーにプーキーは感動の涙を流す。
アジトに帰って仲間にその話を伝え、Aを誉め讃えるプーキーだが
「それはBという超美人歌手が歌っている今大ヒット中の曲ではないか」と指摘される。
そこにちょうどTVでBが登場、まさに先程Aが歌っていた曲を歌い上げる。
Aが嘘ついたんでしょと冷たい仲間たちにプーキーは憤慨し、
私はAを信じている、あれは絶対Aの歌だと言い張り真相を確かめに海辺に走る。
しかしプーキーがついた時そこにキャンピングカーはなく、
轍を辿ると断崖絶壁まで伸びており、キャンピングカーはそこから落ちたと思われた。
仲間たちの手を借り海中のキャンピングカーを探索すると中には
Aではなく、男性三人が苦悶の表情を浮かべ溺死していた。


237 名前:本当にあった怖い名無し :2011/12/05(月) 01:39:27.25
続き

男達はAの恋人・Bをデビューさせたプロデューサーおよびそのレコード会社社長で
元々は才能溢れるAがスカウトされデビューするはずだったが、
美人のBをデビューさせたいがために会社はAの恋人を利用して曲を取り上げていた。
さらにAの作品は全てBが作詞作曲していることになりAではなくBが世間で持て囃されているのが現状。
Aは自分の曲を取り戻す計画のために彼らを呼び出し、溺死させていた。
Bの新曲(作詞作曲はA)は「私の愛は海に沈めた」みたいな歌詞で
Aは警察にキャンピングカーの件をたれ込み、結果Bは
作詞作曲自分→三人を殺した犯人、または犯人=作詞作曲は自分でないの白状の二択を迫られ
結果後者を選ばざるをえなくなり、世間から盗作女と後ろ指をさされた。
Aは自分の曲を取り戻すが曲以外の全てを失い、サハラのメンバーが見守る中
ギターを抱え歌いながら入水自殺した。

本来ならAが浴びるはずの称賛を他人が受けるだけでもひどいのに
裏切ったのが恋人である事、歌を取り戻しても殺人を犯した以上
どの道もう表舞台には立てないAが「歌は取り返したけど私はもうおしまい、何も残っていない」と
自殺でけじめをつけるのが悲しすぎる。


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