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464 名前:本当にあった怖い名無し :2011/12/20(火) 03:05:24.13
昔読んだ小説の冒頭部分。

夜、一人の妊婦が家路を急いでいる。
結婚して長いこと子供に恵まれなかったが、やっとできた
その子を妊婦も、夫もとても大切にしている。
初期ではないが、産み月にはまだ遠いくらいのその妊婦は
久しぶりに友達と会った帰りだった。

妊娠以来家にこもりきりで、友達に会うのを楽しみにしていた
妊婦だったが、中に一人、不倫だったか失恋だったかで
荒れている女がおり、楽しいはずの食事会は
彼女の愚痴を聞く場に変わってしまった。
それにイラついた妊婦は、普段は絶対しないのに
その日だけ、一杯だけウーロンハイを飲んでしまった。

早く帰りたかった妊婦は近道をする。
そこは以前ひったくりが出た道だったが、まだ時間も早く、
安全だろうと思ったのだ。
だが、家のそばでバイクのひったくりに会う。
後ろから来たひったくりに、ショルダーバックを奪われた瞬間、
妊婦は反射的にバックのひもをつかんでしまった。
そのことと、軽く酔っていたせいで足元がふらつき、
妊婦は転倒する。
結果、彼女は流産してしまった。

場面変わって病院。警察が事情を聴いているが、彼女は
凍りついた表情で一言もしゃべらず、そのそばで夫が泣き崩れている。

本来はバイクのひったくりと警察の話がメインなんだが、ここまで読んで
先が読めなくなった。
一つ一つは小さなことなのに、結果取り返しがつかなくなることってあるよね。

 

オリフィス (角川ホラー文庫)
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