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247 名前:特攻天女・1 :2012/01/28(土) 14:35:21.79
「特攻天女」
レディース漫画で主人公祥は最年少の14歳ながら総長天野瑞希に気に入られ
彼女の一存で特攻隊長に迎えられる。
その瑞希の過去~最期が後味悪い。

瑞希は日本有数の大財閥の跡取り一人娘で美人で頭も良く
何不自由ない一生が保証されていたが14歳の時に運命が狂いだす。
瑞希は毎年誕生日を海外の別荘で過ごしているのだが、その年テロリストに拉致され暴行・輪姦される。
救出された後養生していた瑞希は財閥の総帥でもある祖父に
誕生日パーティーに招いている各国要人達の都合もあるからと
まだ心の傷も癒えていない瑞希にパーティーに出席するよう強要。
瑞希は承諾し、子供とは思えぬ完璧さでパーティーの主役らしく振る舞う。
しかしその弊害は帰国後に表れ瑞希は隙を見ては手首を切り自殺未遂をするようになってしまう。
そんな瑞希の家庭教師兼お目付け役として屋敷に招かれたのが
代々天野家のご典医を勤める医者一族の跡取り本郷廉太郎だった。
廉太郎はいかにもお坊っちゃんらしくおっとり天然な性格だが
悪い事は悪いと指摘し、心の病の原因は祖父にあると堂々指摘する強さも持ち合わせる人物で
瑞希は次第に心を開き感情を取り戻していく。
やがて瑞希は10以上年上の廉太郎に恋をするのだが、瑞希が完全回復したとして
廉太郎はお役ご免となり屋敷を出ることになる。
ある日廉太郎は街で着飾った振り袖姿の瑞希を見かける。
声をかけると今からかなり年上の男とのお見合いとのこと。
泣きながら汚れた私はこうするしかない、ちゃんと演技できると話す瑞希に
廉太郎は祖父と距離を置かなければいけないと思い、自分のマンションに緊急避難させる。
瑞希は祖父に勉強も家での仕事(社交)も頑張るから廉太郎と暮らしたいと訴えるが
祖父は冷たく突き放し、それよりすっぽかした見合いをもう一回してこいと強要する。
そこで瑞希の中の何かが壊れ「どうしても駄目なら『あの』事件を世間に暴露してやる」と逆に祖父を脅す。
天野家のイメージに傷つく事を恐れた祖父は廉太郎のマンションに行くことを承諾する。
ここから瑞希は可憐な少女の外見とは裏腹に今まで隠れていた
恐るべきしたたかさ、嫉妬深さを見せることになる。


248 名前:特攻天女・2 :2012/01/28(土) 14:36:36.08
廉太郎はついに瑞希にほだされ両思いになり、清い関係のままだが恋人同士になる。
廉太郎のために弁当や食事を作ったり、休日は川原で散歩デートしたりと
おままごとのような幸せな日々が続く。
ある時廉太郎が勤める自分の家の病院に××国(カンボジアがモデル?)から
地雷で片足を失った少女ナルンが緊急来日し、手術を受ける。
天野グループのイメージアップ作戦のために連れてこられたナルンだが
執刀医でもある廉太郎の反対で白紙に戻った。
しばらくはナルンの経過観察に泊まり込みで様子を見たいと話す廉太郎に
瑞希は笑顔で快諾し見送るが、内心は嫉妬の炎が渦巻いていた。
ナルンのいる関係者以外立ち入り禁止の特別棟に入るため、
瑞希は専属護衛の少年千里の怪我を利用して特別棟に入り込む。
千里はナルンの隣室にであり、瑞希は見舞い後部屋に隠れて面会時間をやり過ごし
夜間ナルンの病室に侵入、生命を維持するのに必要な管を外して殺害した。
翌日大騒ぎになるが、ナルンが前日「早く国に帰りたい、私だけがこんな平和なところにいられない
家族や友達にここで出される美味しい食べ物を持っていきたい」と
維持装置を外そうとしていたこともあり、自分でやったのだと結論つけられる。
しかし廉太郎はその後ナルンを説得し、本人もまずは体を治すと約束していたので不審を拭えなかった。

249 名前:特攻天女・3 :2012/01/28(土) 14:38:14.61
廉太郎はナルンの遺骨を届けに××国に行くと瑞希に告げる。
××国は内戦が続き、渡航に警告が出ている危険な国だと反対する瑞希だが、
廉太郎の意思が動かないと知るとまた笑って送り出そうとする。
そこで廉太郎は今まで瑞希に感じていた違和感に気付き
「どうしていつも笑う振りをするの?」と尋ねる。
今まで完全に騙し通せていたと思っていた瑞希は見透かされていた事に動揺し
「どうしたら許してくれる?」と尋ね返す。
ナルンを殺したのは廉太郎を取られたようで寂しかったからと答える瑞希に
だったら言葉でそう伝えるべきだと廉太郎は叱るが、そんなわがまま言ったら嫌われるでしょと話は平行線になる。
どんな説得も通じないと諦めた廉太郎は瑞希に自首を勧めるが
瑞希は「自分はいくらでもいい子の演技ができるから未成年だし
模範囚になってすぐ出てこれる。それで私の罪は全て許されるの?」と
まったく善悪や罪悪感の概念がない。
廉太郎は瑞希の唯一大切なものが自分自身であると悟り、反省出来ないなら自首しなくてもいい、
その代わり自分は一生を××国の人のために尽くし二度と瑞希には会わない、
瑞希は二度と廉太郎に会えないのが罰だと告げ立ち去ろうとする。
すると瑞希はそんな辛い目にあうなら死んだ方がマシだと鋏を首に当て自殺しようとする。
瑞希から鋏を取り上げようとした廉太郎はもみ合いの最中に顔に一生治らない傷がつき
鋏を奪われた瑞希はベランダに向かい飛び降り自殺をはかる。

250 名前:特攻天女・4 :2012/01/28(土) 14:39:51.49
結局瑞希は植木の上に落ち、腹部を折れた枝に刺されたせいで子供を産めない体になったが一命は取り留めた。
廉太郎は昏睡状態の瑞希に再度日本には戻らない事、決して自殺だけはしないでほしいと伝え旅立つ。
その後回復した瑞希は廉太郎の願い虚しく改心したり反省する事はなく、逆に
「この世のなかに愛なんてない」「自殺出来ないなら誰かに殺してほしい」と夜の街をナイフ片手に暴れ回るようになる。
そして主要キャラの二人の男と出会いカップル狩りゲームを始める。
男に刃物を向けて「彼女を助けたかったらあなたは命を絶ちなさい」と命じ
逆らったら男は半殺しにして、女は男二人にレイプさせる。
そんなゲームもある中学生カップルを襲い男が本当に舌を噛んで死んでしまったら打ち止めになり
三人はその過去を封印して何食わぬ顔で過ごす。
三年後その死んだ男と主人公祥と出会い丸くなった瑞希だったが
カップルの片割れの女が復讐に立ち上がり祥に昔の悪事を暴露されると逆ギレし女殺害を決意する。
(長いのでそこは割愛)結局女と瑞希は祥の願いを聞き入れ休戦和解するが
瑞希は自ら過去を祥に暴露すると側近の千里と××国に向かう。
××国では一瞬だけ廉太郎との再会を果たした直後瑞希は対戦車地雷に巻き込まれ死亡した。
その後廉太郎は日本に戻るが長年の戦場生活と瑞希を失い
自分のやった事が無駄どころかかえって瑞希を悪い豊に向かわせたと知り絶望。
クロイツフェルトヤコブ病を発症していた事もあり記憶があいまいなまま××国に戻り恐らくその地で最期を迎えた。

瑞希のやった事は許されたいものばかりで地雷で死ぬなんて生ぬるいとすら思わせる極悪女なんだけど
生い立ちを考えると可哀相。
廉太郎も偽善者じゃなくて本当に優しい正義漢で年下の瑞希や千里にも対等に
真剣に向き合うまともな大人なのにそれ以上に瑞希のや千里の歪みがひどくて手に負えず人生台無しだし
レイプ未遂被害者も主犯の瑞希があぼんし瑞希には出来ない
平凡かつ幸せな日々を送れるとは言え、彼女も事件の影響で
皆の人気者優等生から一転引きこもり欝リストカッターになったりでひどい。
瑞希のエピソードは伏線として最初から少しずつ小出しになってたけど
ここまで欝な話とは思わなかったorz

 

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