キック・アス(ジョン・ロミータJr.)
-
632 名前:1/2 :2012/02/15(水) 18:14:03.82
- 洋画、アメコミ「キック・アス」。
ヒーローになろうと思い立った平凡以下にダメダメな青年が
自分で出来る範囲のショボい自警活動を始めるが、
ある日本物の"スーパーヒーロー"な親子と、親子のマフィアに対する復讐に巻き込まれてしまう。
みたいな話。わりと胸糞なシーンがある作品だけど、映画だけを観れば後味全く悪くない。問題は、ビックダディとヒットガールの復讐者親子。
ヒットガールは幼い頃から父・ビックダディにヒーローとしての、復讐者としての戦闘訓練を受けてきた少女。
(防弾チョッキを着た状態で、銃で撃たれても平気でいられるよう何度も父から撃たれる訓練など。)
誕生日には子犬や可愛い人形など同じ年頃の子が欲しがる物でなく、バタフライナイフをねだったり、
人(悪人)を殺した後に父に褒められ喜んだり。
妙に大人びているのに悪人を殺すときは無邪気に笑ったり。正に殺戮マシーン。
-
633 名前:2/2 :2012/02/15(水) 18:23:32.71
- 父が愛娘にそんな教育を施す理由は、最愛の妻の死。
元々正義感溢れる警官だった父親は、マフィアの罠にハメられ無実の罪(麻薬)で逮捕される。
マフィアと癒着状態にある警察は父の訴えをまともに取り合わず、父はそのまま刑務所入り。
身重の妻はあまりのショックに心と身体を壊し、出産前に死んでしまう。
しかし奇跡的にもお腹の子供(ヒットガール)は無事生まれ、父と再会。
二人はマフィアに復讐すると誓う。映画版はそのまんま、父の無惨な死を乗り越え、キックアスと協力したヒットガールが復讐を終え、
普通の女の子として生活を始める…という後味スッキリなエンディングを迎える。原作は、上に書いた"復讐の理由"全てが
ヒーローになりたい父・ビックダディの 妄 想 。
父の虚言に騙され"父の思い描くヒーローストーリー"のため優秀な殺人者として育てられてきたヒットガールは、
ありもしない復讐のため何の恨みもないはずのマフィアを単身殺し、殺し、殺し、復讐を遂げる。そして勿論生きていた生き別れの母と再会し日常に戻っていく。END。
ヒットガールの気持ちを考えると後味悪いというか何というか。
騙されていたとはいえ大勢の無関係な人間(一応悪人だけど)を殺してきたヒットガールは
これから先まともな人生を送れるのかな…と