ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その128 » 怒涛の勇者達(ONE)

974 名前:1/2 :2012/03/03(土) 08:03:43.60
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ギャグ短編漫画『怒涛の勇者たち』

よくあるドラクエ風のコテコテのファンタジーっぽい世界
ある時、とある王国の姫(言っちゃ悪いけど、可愛くない)が、魔王にさらわれてしまう
姫の父である国王は怒り、「姫を救い出した勇者には、姫との結婚を認める」という御触れを出す

しかし、お触書を見た街の男達は、御触れ書きに貼られた姫の容姿を見ただけで興味を無くし、
「伝説の勇者なんて今時いるわけない」と冷ややかだった

自分の娘を可愛いと思っている国王は、姫救出の志願者が一人もいない理由が理解できずに不機嫌になり、
一人の兵士に「勇者を見付けなければクビ」と無理難題を押し付ける

兵士は途方にくれてやけくそになり、美少女(何故か水着姿でセクシーポーズ)の写真を
“姫”と偽った大袈裟で斡旋的な内容の御触れ書きを作り、それを街にばら撒く

その偽の御触れ書きを見た街の男達は白熱する
男達は「こんな乙女をさらうとは許せん!」「おのれ卑劣な魔王め!」と途端に正義漢ぶり始め、
全員が口々に自らを勇者と名乗り始める
「今思い出した、俺、勇者だわ」
「いやいや、俺が勇者だよ」
「俺の祖先の友人の知り合いが勇者だった」
「勇者とは血筋で決まるものではない。たった今、天啓を受けた。俺が勇者だ」
「皆、今まで黙っててごめん。実は俺、勇者なんだ」
その様子を物陰から見ていた兵士は「うん、やり過ぎた」と一人で達観する


975 名前:2/2 :2012/03/03(土) 08:09:45.63
一方、姫をさらった魔王(イケメン)は、実は人格者であり、堕落した人類を王道へ導くために必要悪を演じていた
姫の容姿を蔑視する魔物を「人を見た目で判断するな!」と一喝し、姫を特別待遇で手厚く持て成していた
配下の魔物はそんな魔王を見て内心「必要悪を通り越してただのお人好し」と呆れる

魔王は姫を救出しに来る者を待ち侘びていたが、それがなかなか現れない
魔王は人類に失望し、焦燥感から冷や汗を流す

しかし、とうとう姫を救出しようという者達が現れる
それは勇者を自称する何千何百という数の男達の群れだった
勇者の群れは凄まじい勢いで次々と魔族の軍勢を突き破り、魔王の城へと怒涛の進撃を仕掛けて来る

「とうとう正義に目覚めたか、人類!」
魔王は歓喜し、本気で戦うために最終形態に変身。いかにも悪の魔王らしい台詞を述べながら勇者の群れに立ちはだかる
(丸々2ページ使った迫力有る大ゴマ)

が、魔王は予想以上過ぎる人数差によって勇者の群れに袋叩きにされ、あっけなく敗北する
(戦闘シーンは画かれていない。上記の戦闘直前の大ゴマの次のページでは、魔王はフルボッコ状態で倒れている)

勇者達は姫が幽閉されている部屋の前に立ち、期待に胸を膨らませながら部屋のドアを開こうとする
ドアの隙間から姫の顔がチラリと見え、勇者の群れの先頭にいた男はドアをバタンと閉じてしまう
「どうした。何故ドアを閉める」
「いや、目の調子が悪いのかな。
 ドアの向こうに“魔王みたいなの”が居たんだ・・・」
「おいおい、魔王なら既に倒しただろw」

その後、王国は怒り狂った勇者の群れの襲撃を受け、滅亡した

 

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