ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 週に一度のお食事を(新井素子)

990 名前:1/2 :2012/03/03(土) 19:41:23.18
それじゃ蘇生者になりたい人間続出じゃないかと思ったところで思い出した(禁句?)、
古い、少女向け短編小説「月に一度のお食事を(題名ウロおぼえ)」

いつからか吸血鬼が出現して、吸血され吸血鬼化するという事件が頻発している日本
主人公の女子大生も吸血され、吸血鬼になってしまうが、
吸血鬼といっても、夜型生活になり、鏡に映らないくらいのデメリットしかなく、
老化は止まる、食事は月一度程度の少量吸血のみでOKというメリットの方が大きかったため、
若い女性や、老人、病人など、こぞって吸血鬼化を望むようになる
吸血鬼人口が増えるにつれ、社会的にも認知され
役所も学校も職場も夜型対応、どんどん暮らしやすくなり
吸血鬼の政治家まで現れ、世界的に問題になっていた人口増加、食料危機を救うと説き
ますます吸血鬼万歳の雰囲気が高まる
世界的に人権も認められ、アメリカその他一部の海外渡航が認められない以外は
何の制約も不自由もない生活が約束される


991 名前:2/2 :2012/03/03(土) 19:42:47.07
吸血鬼志願者も多く、食料にも事欠かず、吸血鬼生活を満喫する主人公だったが、
しばらくたつと吸血鬼志願者の数も落ち着きはじめてきたので、
久々街に出て自力で吸血した所、相手も吸血鬼だったのでガックリする
吸血鬼の血はクソまずく食料にはならないらしい
そこで主人公は1人ごちる

そういえば最近、吸血鬼同士の吸血事故がよく取り沙汰されてなかったっけ
吸血鬼が増えて人間が減ってるから、当たり前かもしれないけど、
このまま人間が減り続けて、吸血鬼の食料がなくなったらどうなるんだろう
吸血鬼は一部の大陸以外の世界に分布しているけど、
その吸血鬼が餓死していなくなったら……
空いた土地に閉鎖している国の人間が移住して、人口増加問題も食料不足問題も一気に片が付くだろう
自分が偉い人間だったらそう計画したかもしれない
もしかして、まさか……

恐ろしい疑念が浮かんだものの、それを振り払い、主人公は食料を求めて歩き出す

以上、確か30年くらい前の新井素子の軽い文章の短編だったと思う
吸血が月に一度だったか週に一度だったか忘れてしまったw

 

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