ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 症候群(西村寿行)

328 名前:本当にあった怖い名無し :2012/03/27(火) 02:40:52.23
西村寿行短編より

山奥の屋敷でひっそり隠居生活を営む大金持ちの老人とその忠実な部下がいた。
ある日幼い兄妹が屋敷に迷い込み、老人は好奇心から二人を監禁し
全裸にして檻に閉じ込め動物のように飼う事にした。
始めは泣いていた兄妹だがやがて諦めたのか慣れたのか二人とも
白痴のように無邪気に遊ぶようになる。
やがて老人の思惑通り二人は遊んでスキンシップしているうちに性的快感を知り
さらには性交を行うようになった。
老人はこれが幼い子供だけではなく、社会性を持った成人でも
環境によっては動物のように成り下がるのではないかと疑問に思い
部下を使って近くの山に来ていた二組の夫婦を拉致する。


329 名前:本当にあった怖い名無し :2012/03/27(火) 02:41:33.70
全裸にされ、食事は這って犬のように食う事を強要され
排泄も隠すものもなく垂れ流すしかない環境に夫婦らは激怒するが
強度のある檻と怪力の部下に逃げ出す隙が見つからない。
夫婦らは手を組み、いったん老人の思い通りになった振りをして隙を見て脱走することにした。
檻の中では常に兄妹と二組の夫婦の乱交が行われるようになった。
その内妻は二人とも精神的に追い詰められ、一方は鬱状態に
もう一方は痴女と化して少年とのセクロスに溺れるようになった。
そんな中ついにチャンスが訪れる。
停電が起こり様子を見に来た部下が檻の鍵を開けた瞬間
夫二人は部下の目玉と金玉をそれぞれ攻撃する。
苦しむ部下に脱走は成功するかに思われたがあっさり捕らえられてしまう。
部下は実は男性器を失っており、股間攻撃は効果はなかったのだった。
再び檻に連れ戻されるが痴女と化した妻だけはいなかった。
発狂したかに見えて実は一番冷静に脱走のチャンスを伺っていたのではないかと
彼女の夫の独白から一気にエピローグに飛ぶ。

ラストは庭に四つの小さな盛り土の墓があり老人・部下・兄妹の四人がいた。
老人はやはり大人は獣にはなりきれないという結論に達していた。
その言葉の意味も分からず、兄妹は老人らの真似をして墓に手を合わせるのだった。

結局拉致監禁された夫婦は全員発狂死したのか殺されたか
最終的にみんな死んでしまっているのが怖かった。


330 名前:本当にあった怖い名無し :2012/03/28(水) 03:49:49.13
>>328乙
発狂した妻は逃げ切れなかったの?

331 名前:本当にあった怖い名無し :2012/03/28(水) 09:24:18.83
乙。
金持ちが遊び半分で他人の人生をめちゃくちゃにするとこが
また後味悪いな。

 

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