惨劇館(御茶漬海苔)
夏のある日、女の子(高校生ぐらい)が家で一人留守番をしているといたずら電話がかかってくる。
少女は相手にせず電話を切るが、電話は何度もかかってきていやらしい言葉を言ってくるので
あまりにしつこいので頭にきた少女は「バッカじゃないの?この変 ...
天使のハンマー(あだち充)
雪の夜、バーで2人の男が飲んでいる。
一人は顔は男前だけど、身なりは汚らしく少し酔っている。以下A。
もう一人は大柄でおっとりした顔立ちで、身なりがいい。以下B。
AがBに「いい服ですね」と声をかけ「何の仕事をしているんですか?」と尋ねる。
「小さな会社を経営して ...
恐怖テレビ―TVO(御茶漬海苔)
・御茶漬海苔の短編
あるところに仲の良い兄妹がいた。
兄は小さい頃からとても優しくて、いつも妹を守ってくれた。妹もそんな兄を大好きだった。
ある日、兄は「人の役に立ちたいから」と自衛隊?のようなところに入隊する。
妹に「お前 ...
罪を着せられた息子
妻と一人息子がいる中年男性が主人公。
主人公にはだらしない両親と粗暴な兄がいて、
暴力的な兄とそれを甘やかす両親を憎んで育ったという過去がある。
一方、立派な警察官だった叔父に強い憧れを抱き、
そんな事情から主人公は正義感の強い、悪く言えばやや堅苦しい人間 ...
菜摘ます児(杉本苑子)
主人公は茶屋の看板娘お花。
幼なじみの恋人がいてそろそろ祝言を挙げようという話も出ていた。
ある日いつも通りに店で働いていると店の側を殿様の鷹狩りの一行が通りかかり
家臣の一人が「殿様が突然の腹痛を起こしたので店で休ませて欲しい」と ...
時代小説
江戸時代のある小藩の初老の用人が主人公。
ある日、その藩の藩主が亡くなり
暗愚な上に色好みな藩主だったために多くの側室がいて、
そういった女性が達は全て仏門に入るのが恒例だった。
で、主人公や上役達が作業を始めると、町娘A ...
観用少女/ポプリ・ドール(川原由美子)
手元に本がなくてうろ覚えだけど。
幼い頃に母親を亡くして心を閉ざして言葉も表情も無くした少女に、
父親が引っ越し先の街で少女にそっくりな人形を買い与える。
(この街の人形〈=観用少女〉は多少なら喋ったりも出来る生き物)
バツにされた
タイトルは「ともだち」だったと思う。
主人公A子は大人しくて体育が苦手。
親友B子は明るくて運動も得意なクラスの人気者。
大嫌いな運動会のかけっこでクラス一速いB子と同じ番に走ることになった。
本番でもやっぱり ...
灯台鬼(南篠範夫)
唐の代宗皇帝の宴でちょっとした騒ぎがあった。
日本の遣唐使の一員、小野岩根が、宴の席次が
気にくわないとして、自分たちより上座にいた
新羅大使の前に躍り出て、席の交換を強要したのだ。
周囲が必死におしとどめ、宴は表面上
つつがなく終了した。
石 ...
学歴なんか関係ない
主人公Aは高卒でとある工場に就職する。
機械作りが主な仕事でAは中々技術力も高く、仕事に対して熱心だった。
ある日、その工場に新人のBが入ってくる。
新人とは言うものの、BはAと同じ年齢、いわゆる大卒だった。
そして、給料日になりAとBは仕事 ...