いまから帰りの会をはじめます

※851＝投稿者

バレンタインデーの話――
会社内で、幼稚園の娘が作ったというチョコを配る先輩Ａがいた。
851は甘いものが苦手＆あげる家族がいないので、角の立たない断り方をする。
しかし、チョコを無理やり押し付けてくるＡに根負けして結局持って帰る羽目に。
その日の晩、包み紙を開けて見た目からして美味しくなさそうなチョコを、851は息を止めて食べた。

次の日出勤するとＡが騒いでいる。
どうやら例のチョコを会社に捨てて帰った者がいたらしく、これから犯人探しをするとか言う始末。
そこで、チョコが捨ててあったというゴミ箱に一番近いかつ、
受け取るときに断ったからという理由だけで、851が疑われる。
本人は、包み紙だけでも残して置けばよかった…と今朝がゴミの日なのを悔やんだ。
きっとその包み紙が証拠になると思ったのだろう。

そして、851の疑いが晴れない日々が続く。
誰かがお菓子を配るごとに、捨てられちゃうからやめた方がいいよーなどと
陰口を叩かれるようになったが、むしろ断る手間が減って良かったと前向きに捉える本人。
しかしあることを機にＡと正面を切って戦うことを決意。
それは、上司(3月で定年退職)が一人一人に買ってきたという851のプレゼントを、
無断で他の者と分けたらしいということが、数日経ってから本人の耳に入ったからであった。

その会社には、今日あった出来事を報告するいわば帰りの会があった。
851はその会を利用して例の話を切り出すことにした。
チョコの件は証拠もないですし、上司のプレゼントを私に渡らないようにしたり、
不愉快なのでやめていただけませんかと言うと、Ａが口をひらく。

｢851が捨てているところを実際に見たと言ってる子がいる｣ と。
わたし851さんが捨ててるとこ見ましたと言うのは後輩。
けれどもチョコは851が食べた。証言はでっちあげの嘘。本人は必死に反論する。

すると、｢それだったら味は？食べたなら分かるよね？｣とまたしてもＡに聞かれる。
あのとき息を止めて食べた851には味が分からなかったので答えられない。
けれどもそれを押しのけて、上司のプレゼントのことを聞くことにした。

｢逆に、851に(プレゼントを)まわしていないという証拠は？｣
まさしく悪魔の証言。 本人は俯くしかできなかった。
そして最後に｢自分が犯した罪、認めてください｣とＡが言い放つ。

本人はそこからわけが分からなくなって、
気がついたら3月に定年退職するという上司より先に辞表を出していた…というお話。
なんつーか女ってこういう陰湿なこと好きだよなと思った

まんまとハマって辞めちまったな

つか菓子を配るとか配らないとか、くっだらねえ事でガタガタ騒ぐって、小学生かよ。
そんな馬鹿従業員しかいない会社・・・先行き大丈夫か？