キジも鳴かずば
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416 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 19:43:45.97
- キジも鳴かずば(物言わぬおきく)
石川県の昔話 
 ある大雨の年、貧乏百姓の家の一人娘のきくが高熱を出した
 医者に今夜が峠だと言われた父親は、
 死ぬにしても何か食べさせてやりたいと思うが、
 家には何もない
 止むなく地主の蔵に忍び込み米と小豆を盗む
 赤飯を食べさせるとお菊はみるみる元気になったしかし、村では盗人探しが始まる 
 お菊は病気の時食べた赤飯が余程嬉しかったのか、
 手毬をつきながら、
 「赤いまんまたべた、小豆まんまたべた
 ひふみよいつむなな」
 と歌ってしまう
 それを小役人に聞かれ父親は捕まり、
 飢饉の人柱として生き埋めにされるお菊は以来喋らなくなり、村人は気が狂ったのだろうと噂した 何年も立ち、お菊は美しく成長したが相変わらず誰とも話さなかった 
 しかしある時、山に入った猟師がお菊が口をきくのを目撃したと言う
 山奥でキジ仕留めた猟師が獲物が堕ちた場所に向かうと、
 そこにはお菊がいた
 お菊がキジをそっと抱えると
 「お前も鳴かなければ撃たれなかったろうに」
 と呟いたというその後喋るお菊を見たものはいない 
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417 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 19:54:34.59
- お菊ってオシなのをいいことに、レイプされなかったっけ?
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418 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 19:56:13.04
- >>417
 オシじゃなくて喋れるけど喋らないだけレイポされかけるのはブラックジャックであったな 
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423 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 21:27:39.82
- 類話が全国的にあるので色んなパターンがある
アカガエルや赤い草、小豆粥や赤飯で「赤まんま」だったり、 
 人柱も「物を盗んだ罪人」や「○の模様の着物の人間にしよう=言い出した当人」だったり盗人の汚名を雪ぐために娘の腹を捌くのは、父親が元武士だったりとかのパターンも 
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424 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 21:42:31.93
- 赤いまんまは娘じゃなくて息子じゃなかったっけ
 まあそこはどっちでもいいんだけど最初この話を聞いたとき「親父さん錯乱しすぎだろ」って思ったけど 
 盗人にされたら村八分=水利権も何も取り上げられて畑を耕すことすらできない
 まさに死活問題なんだよな…
 そら追い詰められるわ
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425 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/16(水) 22:17:01.74
- そういう実利面で子の腹かっさばいたのか…
自分は名誉を守るためにやったと思ってた。 
 子の命より名誉が大切なのかと。
 父親が武士バージョンの話は名誉のためだろうな。





