愛のフィナーレ(沢美智子)

502 名前:1/2 :2012/05/20(日) 04:47:48.80
1975年に少女フレンドのKCコミックとして単行本化された、
短編読み切り集『17さいの歌』。

主人公の友子は父親が経営する会社のエレベータで出会った
社員の英之とお互いにひと目ぼれ。
何度かデートを重ね「高校卒業と同時に結婚」の約束をする。
2人で指輪を探しに回ったり、ウエディングドレスを自作中と、
幸せまっただ中の友子を祝福しつつ、成績も人気も適わず、
嫉妬の気持ちがますます育ち始めた同級生で親友の恵子。

ある日、恵子が手縫いのウエディングドレスを見に
友子の家を訪れたタイミングで、英之が食事の誘いにやってくる。
「恵子さんもいらっしゃいませんか?」と恵子も誘うものの、
「おじゃましようとは思いません」「もうちょっとドレスを見ていくわ」と断り、
恵子はひとり友子の部屋に残る。

英之と友子は夜まで食事と社交ダンスを楽しみ、帰路につく。
幸福に酔う2人。ハンドルを握りながら、
ワインに酔って眠る友子を優しく抱き寄せる英之。そして…。
英之の車は、友子宅の門の影から突然飛び出してきた恵子を轢いてしまう。
その事故で右腕を失ってしまった恵子。


503 名前:2/2 :2012/05/20(日) 04:50:58.26
英之が起こした不祥事の影響を考え婚約破棄を望む友子両親、
責任感が強すぎて、甲斐甲斐しく恵子の世話を焼く英之。
そんな状況の中で恵子は友子に「英之さんを私にちょうだい」と必死の形相で迫る。
それでも英之をあきらめきれない友子は病院の外で英之を待ち伏せし
「楽しかった頃を思い出して」と訴えるものの、その現場を後から追ってきた恵子に目撃され、
恵子は病院の屋上から飛び降りて自殺未遂。
その後、英之は心が荒んでしまった恵子に「必ず愛してみせる」と言い切る。
その姿を見た友子は、ようやく別れる決心がつき、
英之に「今夜一度だけ、私の部屋のガラス戸の下に来て」と頼む。

英之が向かった部屋の窓に映ったのは、手縫いのウエディング
ドレスを身にまとった友子の姿。友子は窓越しにこう語りかける。
「明日、髪もドレスもうずめます。あなたを忘れるために」

男にとってはハナクソみたいなつまらん話だとは思いますが、
小学生で読んでしまった私には一生もののトラウマストーリー。
みなさんは、自分が英之の立場だったらどう対処します?


507 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/20(日) 08:31:31.59
車にはねられ、屋上から飛び降りても生きてる恵子丈夫すぎわろた

510 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/20(日) 10:23:36.09
「髪もドレスもうずめます」で自分も埋めちゃったら男はもうどうしたらいいかわからず死にそうだな
17歳で高校卒業に結婚予定なのにワインに酔い眠るってのが引っかかるが
ワインを飲んだのは女でなく男?でも男はハンドル握ってるよね?女は17歳なのにワイン飲んだの?
同情しようがないな

512 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/20(日) 10:55:16.23
恵子ってわざと飛び出たんじゃないの?

517 名前:本当にあった怖い名無し :2012/05/20(日) 11:52:34.53
>>510

ワインを飲んだのは友子のみ。英之の落ち度は到着目前にして
気が緩んでいて、多少は注意散漫になっていた、くらい。

>>512

明らかにわざと。そこがトラウマの元。歩行者が故意に飛び込んだ
としても、轢いてしまった人とその周りは不幸になるという理不尽
さを学んだ…。最近も、そういうニュースあったよね(’A`)