ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その131 » 孔雀草(名香智子)

891 名前:1/2 :2012/07/02(月) 02:04:40.48
名香智子のバブル期の短編漫画「孔雀草」

主人公は社長令息。イケメンでちゃらんぽらんで尻軽で女好きで浮気者。
息子の素行を心配した両親が、良家の令嬢との見合いをセッティングする。
一人の女に縛られるなんて、と渋る主人公だが、見合い写真が美人なので乗り気になる。

実物は、主人公が相手にしてきたギャルビッチどもとは正反対の、清楚で知的な令嬢だった。
あなたのような美人がなぜお見合いなんか、とある意味失礼な質問をする主人公。
「男の人とお付き合いをしたことがなかったからです…」
と答える令嬢(以下、葵)
主人公はその答えに満足して結婚する。
(処女を相手にしたのは初めてではないが云々、の一文あり)
以後半年余りはラブラブで、両親も喜ぶ。

主人公は浮気を再開する。
今までは一人三ヶ月が限度、半年保ったのは葵が初めてだとうそぶく主人公。
主「我慢できないなら離婚しよう」
葵「嫌です、主人公さんと離れたら死んでしまいます」
主「なら勝手に死ねよ!」
(葵は「別れたら死んでやる!」と脅迫したわけではない。
 原文ではちゃんと意味の通る台詞だったが記憶補正おそるべし)

主人公は昔の遊び仲間、リョーコと駆け落ちする。
リョーコは葵の短大の同期だった。


892 名前:2/2 :2012/07/02(月) 02:06:11.34
いずれ子供ができたら親も折れるさ、と呑気な主人公。

その夜から怪異が起こる。
黒いモヤがリョーコに付き纏う。
やつれたリョーコは錯乱し、葵に許しを乞いながら死ぬ。

主人公は実家に国際電話をかける。
母が出て、葵さんはあなたが駆け落ちした日に自殺した、この人でなし!と泣く。

部屋の隅に漂う黒いモヤが葵の姿になる。
主人公が葵の霊体を化け物だの人殺しだのと罵ると、葵は、
わたしを化け物の人殺しにしたのはあなたですよ、と微笑む。

一ヶ月後、現地の警官が喪服の主人公両親を部屋に案内する。
主人公はこの部屋で餓死していた。
母は顔を歪めて言い放つ。
「ろくな死に方はしないだろうと思っておりましたよ」

主人公の新婚ラブラブからの豹変というか元に戻りっぷりと
リョーコの不倫を躊躇わぬDQNっぷりが後味悪い。
両親が、女遊びをやめさせるために見合いをセッティングしたのも。

 

孔雀草―ミステリー名作選集 3 (双葉文庫―名作シリーズ)
孔雀草―ミステリー名作選集 3 (双葉文庫―名作シリーズ)


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