ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その132 » 秘事-ひめごと-(わたなべまさこ)

16 名前:1/2 :2012/07/06(金) 10:33:45.84
わたなべまさこのレディコミ黎明期の短編「秘事-ひめごと-」

主人公は同僚の出世頭と3年も不倫中のOL。
不倫男が出世頭なのは、重役の娘を口説き落としてデキ婚に持ち込んだおかげ。
しかし、親バレを恐れて中絶した娘は子供ができない体になり、不倫男はそれをいいことに女遊びを繰り返していた。

不倫男は神経質で、水道水は信用できないからと、主人公の部屋にミネラルウォーターを常備させていた。
(昭和50年代の作品)

北海道出身の主人公は、地元に残った弟に沢の湧き水を送らせ、
それをミネラルウォーターのビンに詰めて不倫男に飲ませていた。
(水割りや薬を飲む水)

主人公が三回目の中絶をした一ヶ月後、不倫男は会社の定期検診で肝臓の再検査を宣告される。
再検査後、不倫男の妻だけが病院に呼ばれ、肝臓ガンの疑いがあると知らされる。
不倫男は自殺する。
当時、ガンは本人に知らせないのが常識だったので、不倫に愛想の尽きた妻がわざと知らせたのだ、という噂が流れる。


17 名前:2/2 :2012/07/06(金) 10:35:39.88
司法解剖の結果、不倫男は肝臓ガンではなかったことがわかる。

同僚「肝臓にエキノ…エキノなんとかっていう寄生虫がびっしり」
主人公「エキノコックスね、キツネの寄生虫よ。北海道のは特に悪性なんですって」
「私たち北海道の人間は、子供のころから厳しく言われているわ。
 生水を飲むな、綺麗に見えても必ずエキノコックスの卵があるんだから、って」

主人公は不倫男の子を妊娠していた。
故郷に戻ると決め、弟に手紙を書く。

驚かないでね、姉さんのお腹には赤ちゃんがいます。
赤ちゃんの父親は、交通事故で亡くなりました。
姉さんはどうしても生みたいの。わかってくれるわよね?

故郷の梅雨のない青空を思いながら、主人公は罪の意識もなく本妻への勝利感を噛み締める。

親をなくし姉弟二人きりの家族で、いきなり妊娠した姉が帰ってきてもなー。
「何も言わず暖かく迎えてくれるに違いない純朴な弟の笑顔」
って独り決めされてもなー。


18 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/06(金) 13:26:06.67
途中まで復讐成功話で普通に後味良かったけど確かに弟の立場からしたら姉がワガママに見えるな
あとどうでもいい事だが「生みたい」をその前の生水の印象が強くて「なまみたい」と読んでしまって戸惑ったわw
なんか現実でも微妙にありえそうで怖い話だった乙

 

ママとニャンニャン (わたなべまさこ名作集―悪女シリーズ)
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