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444 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/26(木) 01:19:50.95
山本弘「地獄はここに」

インチキ霊能者の女が、TVの企画でかつて「予言」した少女殺人事件の現場で霊視を行うことになる。
いつものごとくもっともらしい(男の)犯人像をでっち上げ、「被害者の霊」を代弁して見せたが、
何の変哲もないいつもの仕事だったが、その後被害者の親友が会いにきたことでそれは一変する。

その親友は主人公の霊視をインチキだと断言する。「なぜならあの子を殺したは自分だから」。
彼女はある時猫を殺したことから殺生に快感を覚え、親友に対しても密かな殺害衝動を抱いていた。
そんな中で、一線を超えたのが主人公の「少女殺人事件がおきる」という(デタラメな)予言だった…

「霊視で真相が明かされるのでは、と不安だったが結局はインチキだったので安心した」
「自分の正体がばれてもかまわないなら告発すればいい」といって彼女は去っていった。

それから数年、おそらくはあの少女の犯行であろう未解決の殺人がたびたび起こっている。
しかし主人公は自身の破滅が怖いので真実を明かすことができない。地獄はこの地上にある…

結局ニセ霊能者は、将来さらなる犠牲が出るであろうことや、そもそも間接的とはいえ自分が
契機となっている正義感や責任感より自分の対面や生活のほうをとった、ってのがね。

あと作者名で気付くだろうけど、「と学会」でのデバンカーの活動のほうが有名な人で
「出鱈目な超能力捜査による情報は事件解決の邪魔にしかならない」って批判も実際してる。


446 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/26(木) 02:29:17.36
>>444
やたらと殺人を犯してたら警察の捜査で少女が犯人だとバレそうだな。
(「予言」が嘘なのもバレるだろうが)

 

アリスへの決別 (ハヤカワ文庫JA)
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