Nのために(湊かなえ)

444 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/01(土) 21:16:56.73
湊かなえの小説。本筋ではなく、主人公の人生が後味悪い。
母の父(祖父)が経営していた会社を主人公の父が受け継ぎ、
軌道に乗っていた。田舎町では「お城」と呼ばれるような家に住んでいた。
しかし突然父が「自分の家系は短命の家系なので、自分もきっとそうだ。
だから余生くらいは家族のためでなく、自分のために生きたい」と言い、
若い愛人を家に連れ込み、主人公・主人公弟・主人公母を追い出した。
主人公たち3人は父親が「情けで」用意したボロ屋に住む。
主人公は高校生、弟は中学生。毎月父から一定の金銭は振込まれることになっている。
ある月のはじめ(振込指定日)、ギリギリまで切り詰めた生活をしていた主人公は
やっと少しは生活が潤う、と銀行へ向かうが、残高は何千円程度。
聞けば、母が「化粧品を買うために使った」と言う。「綺麗にしていなければ
あの人(主人公父)に捨てられてしまうわ」とのこと。

445 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/01(土) 21:34:31.90
(主人公母は甘やかされて育った+父に捨てられたのは子供たちが原因と思っている)
主人公は母から金銭関係のすべてを没収する。
しかしその月はもう振込がないので、弟にろくに食べさせることもできない。
窮地に追い込まれた主人公は愛人と父の住む家に向かい、もう少し援助をしてもらえないか
頼む。その際対応したのは愛人で、愛人は「金はやらない。飯ならやる」と言う。
育ち盛りの弟のため、飯だけでもありがたいと主人公は頼むが、「ここで土下座して頼め」と
言う愛人。ここで拒否すれば、弟が…と思った主人公は、土下座し、
「ごはんを恵んでください」と頼む。それを見て笑いながら主人公をなじる愛人。
それはひと月続いた。弟には、「愛人は自分たちを追い出したことに負い目があり、困窮している
ことを伝えたらご飯をくれた」とだけ伝える。しかし毎回主人公は土下座し、なじられていた。
そんな1ヶ月が終わり、今度こそと思い生活費を引き出し、家に帰ると、
怪しげな男(マルチ)が母に宝石を勧めており、母は買うと主張。

446 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/01(土) 21:36:00.96
しかし財布は主人公が握っているので、マルチを追い出すが、その際、
「金がないなら呼ぶんじゃねえよ」と吐き捨てられ、母がマルチを家に招いたのだと
気づき、絶望する主人公。
こんな環境にいれば弟がダメになってしまうと判断した主人公は、弟には寮のある高校を勧める。
そして幾年後、主人公は病臥し、余命半年を告げられる。
母は未だに父のことを待っているし、「城」では愛人と、短命のはずの父がまだ
ぴんぴんしている。ここで終わり。

母がバカすぎるし、父も最低だし、愛人も根性歪んでる


448 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/02(日) 01:15:13.00
>>444-446
頑張った主人公が報われないという…正に後味悪い話。
時代背景はいつ頃なんだろう?
父親と愛人相手に裁判起せばいいのにとか
でも母親が無知&馬鹿すぎるし…とか
考えてもしょうが無いのに、つい考えてムカムカイライラしてしまう。

 

Nのために
Nのために