ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その134 » 悪夢の森の満開の下(大越孝太郎)

76 名前:1/3 :2012/09/25(火) 14:47:27.78
大越孝太郎の短編漫画「悪夢の森の満開の下」

舞台は横浜によく似た架空の街。
デブス女子高生が、クラス1の美少女・美織(みおり)のロッカーにラブレターを忍ばせたが、
何者かがロッカーを荒らしてラブレターを教室に貼り出した。
皆に酷くからかわれたデブスは自殺した。

犯人はクラスメートの朋子だった。
美織に何度もラブレターを押し付けたことのある朋子は、デブスの手紙を曝した事もロッカーを荒らした事も、
他に入っていた複数のラブレター(女子学園なので差出人は当然女子)を捨てた事も罪悪感がない。
「デブスのくせに美織さんにラブレターなんて、非常識です。あんなゴリラ、死んで当然です」
と平然としている。

美織はボーイッシュな大人びた美少女である。
施設育ちの捨て子で、同じ施設で育った「姉」と暮らす。
姉は水頭症で隻眼の醜い娘である。
姉は小学生の時に片目を失った。
級友に集団でいたずらされていた美織を助けようとして返り討ちにあったのだ。
訴訟に負け、施設は閉鎖に追い込まれた。
美織と姉は、廃墟になった施設で暮らしている。

朋子の暑苦しい愛情に根負けした美織は彼女を廃墟に招待し、長い話をする。


77 名前:2/3 :2012/09/25(火) 14:48:31.18
ここは昔、苺園(ストロベリー・フィールズ)という施設だったの。
私のうち…苺園では、一番の仲良しが姉妹(きょうだい)になるの。
姉さんはとても可哀相な人なのよ。
(と、前述の事件のことを話す)

私、あなたのような人がうらやましいわ。
「どうしてですか?あたしは普通ですよ?」
「美織さんは美人だしブルネットも色白も素敵だと思います」
私がえびす橋の向こう側で生まれたとしても?
「北地区」の子と遊んじゃダメ!って、ママに言われてるんでしょ。

慌てて帰ろうとする朋子を、姉妹は引き止める。

苺園が閉鎖に追い込まれて、孤児は10人程を除いて引き取り先が決まった。
残ったのは美織たち北地区の孤児である。彼らは力をあわせて、苺園を再建しようとした。
そのためには、売春も窃盗もした。美織の姉は福助娘として見世物小屋に出た。
しかし子供だけでは何もできず、生き残ったのは美織たちだけだった。


78 名前:3/3 :2012/09/25(火) 14:49:43.34
長い話を聞きながら毒入りの紅茶を飲んだ朋子は、血を吐いて倒れた。
美織は平然としている。
「暴力の連鎖って好きじゃないけど、話が通じない人には体でわからせるしかないのよね」
「あなたと私、北地区とそれ以外。ほんのちょっとの差でしかないのに、なんでダメなのかね」

数日後、犬用の餌皿にドッグフードを出す美織。
「トモコ、御飯よ」

どんな魔改造がおこなわれたのか、後味悪い。
あと個人的に、横浜という土地をほとんど知らないので、なんとなく薄気味悪い。


79 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/25(火) 15:12:27.97
朋子がゲスいからあんまり後味の悪さは感じないな

81 名前:本当にあった怖い名無し :2012/09/25(火) 15:23:40.10
話自体が後味悪いというより、作者の悪意が伝わってくる。

 

月喰ウ蟲
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