ホーム » 小説 » 小説/か行 » 火車(宮部みゆき)

207 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 08:47:08.48
昔読んだ宮部みゆきの「火車」
一回読んだっきりなんで誤り多いかも

主人公は定年退職済の元刑事。
甥っ子が美しい女性と結婚することになるが、突然彼女は失踪。
捜索するうちにその女性Aはそもそも本名ではなく、別人BがAに成り済ましていた事が判明した。
B一家は当時増えていたサラ金地獄に陥り、自己破産の知識もなく
夜逃げに次ぐ夜逃げ、賤業でひっそり食いつなぎながら生きてきた。
しかし借金取りの魔の手からは逃れず、父親はどや街の日雇いにされ過酷な労働に身をやつし、
母とBも売春宿に売り飛ばされ薬漬けにされる。
やがて母は体を壊して死亡、Bはどうにか逃げ出し知り合った
和菓子老舗の跡取りに見初められ結婚する。
そんな幸せも束の間、籍を入れ戸籍が動いた事で借金取りに所在がばれてしまい
嫁ぎ先の店もろともまたも壮絶な嫌がらせを受けるようになる。
Bは父の借金のせいで自分が苦労させられるため父の死を望まざるをえなくなり
毎日図書館?役所に官報に父と思われる男性が身元不明者の死亡欄な載っていないか
確認しに通い詰めるようになる。
はじめはBをかばっていた夫や婚家の人々もそんなBに恐れを抱き結局Bは離婚することになった。
Bはもはや自分自身ではまともに生活できないと悟り、同じ年ごろで
年老いた母と暮らすAと知り合い、AとA母を殺害し自身はAとして生きるようになる。
そして冒頭の主人公甥と結婚に至り今度こそ幸せになれると思ったが
何かがきっかけでまたしても身元がばれて逃走したのだった。

最終的にBは捕まり、A・A母殺害で逮捕されるんだけど
Bがひたすら可哀相だったな。
Bが甥と結婚する時に婚約指輪を本当の自分の誕生日の月の石で作ってほしいと望むエピソードが
(結局これは甥が一笑にふして叶わなかったけど)さらに悲しい。


209 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 11:14:09.12
火車は主人公も読者もBに感情移入して同情して
純粋な被害者であるA親子のことが忘れられていくのが後味悪いな

210 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 11:48:04.24
自分も読んだが、読んでるときはBがひたすら可哀想だった。
まだ若くて(夜逃げ開始時は中高生くらい)美人なんだよね。
>>207読んで、自分の記憶から母娘殺人が抜け落ちてたことに気づいた。

212 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 11:57:49.58
なんで元凶の父親をやらないのか。

その人物の半生が不幸なのと、なんの落ち度も無い他人を殺害するのは別の話だからね。

殺人事件の裁判で、弁護士が理論のすり替えに使う手を思い出して、ムカムカした。


216 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 15:04:53.73
>>212
父親は失踪していて、生死不明。

219 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 16:24:42.97
>>216
そうか、じゃあ何年後かには死亡届出せたのにな。それか身元不明者の遺体から年齢の似たのを探してでっち上げるとか。
計画殺人する程肝が座ってりゃ、なんとでもなるだろうに。

220 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 16:39:09.71
失踪宣告から相続放棄の手続きができる年数の前に、借金取りがかぎつけて嫁ぎ先に凸
で、早く父親の死を確認しないとってことで、連日警察かどこかに身元不明遺体の照会のため通う
しかし、父親の死を願いつつ身元不明遺体のリストを必死になって見続けるBの姿に夫ドン引き
そして離婚し、自分自身が別人にならないとダメだと開き直る
殺人に手を染めるのはその後だから、その時点で死体でっち上げってのは思いつかなかったんだろうよ

221 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 16:49:30.82
>>219
7年だっけ
Bはその7年、耐えて待つより、他人に成りすまして幸せを手に入れることを選んだ
>>220の事情があるにせよ、B自身としての幸せを手に入れられないと見切りをつけて
他人に成りすますことを選ぶのが、ちょっとね

A関連で留まっていたなら、まだいい
だけど2人殺して成り代わったAの身分も、バレるかもしれない可能性が出てきたら
あんなに苦労して成り代わったのにあっさり捨てて
また2人殺して違う人間に成りすまそうとした辺り
いくら気の毒な事情があったとしてもやり過ぎ

つか、Aって一体何だったんだって話だ
Bにとってあっさり脱ぎ捨てられるブランド服程度のもので
そのために母親もろとも殺されたなんて、死んでも死に切れない話だ

この先、Cにしたって妹もろとも殺して成り代わったとしても
たとえば結婚相手のDVに遭ったりしてまた逃げることをむ選んだら
あっさりCの身分を捨てて、また別人を物色して殺人して成りすますだろう
そういう予想が出来るから、「早く止めてやれよ」としか思えなかった


222 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 16:55:21.11
それとBが苦界から逃げる時に助けてくれた友達もいるんだよ。
そういう友達も、もちろんAに成りすます以上、あっさり切って捨てた。

Bにとっての幸せって一体何だろうね。
本当に困っている時に損得を考えずに助けてくれるような友達に恵まれていることって
最高の幸せじゃないか?
でもBは、Bのままでいるなら幸せになれない、だから他人に成りすますんだと
歯止めのない殺人に手を染めた。

Aとして、或いはCとして、または全然違う別人に成りすまして生きていって
それが本当に幸せなんだろうか?
当然、心を許せる友達も作れないだろう。
だけどそれがBにとって、殺人を犯してでも手に入れたかった幸せだったんだよ。
幸せの意味すら私たちの考えるものとはずれてする気がした。


223 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 17:08:08.42
自分の幸せのために何の関係もない人を次々と殺す
火車のBを哀れと思う人がいることが信じられないが
何度かドラマ化されたのもどれもBを薄幸の女って雰囲気に仕立て上げてたからな
若くて綺麗な女の不幸はそうじゃない人間の不幸より重大なんだろう

224 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 17:23:35.79
一番最近のドラマ化でB役に佐々木希を使ったのはうまいと思った
セリフなしで最後までいけるからなw

226 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 17:30:01.39
ささききは遺影が大根って言われてたな
喋らないで写真に写った表情だけでも大根てどんだけだよ

228 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 18:24:14.03
A母もBに殺されたっけ?
Bは身内のいない入れ代われる女を探してたはず
AはA母のお墓探しツアーでBと知り合ったんだと思ったけど。
飲み屋の急な階段落ちて死んだんだっけ?そうすると順序逆か

あと、Bが取り立てやくざから逃げて来た時「生モノが食べられなくなってた、刺身とか」
の理由がよくわからん


231 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/04(木) 21:27:08.44
>>228
あれは女体盛りをさせられてたんじゃないかと勝手に想像してる

 

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