ホーム » 小説 » 小説/さ行 » じゃま者(J.L.ボルヘス)

325 名前:1/2 :2012/10/07(日) 12:08:16.66
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編「じゃま者」

アルゼンチンの荒野に、ガウチョの兄弟が住んでいた。
彼らはガウチョだが、屠殺も馬泥棒も博打もやった。
兄弟は粗末な家に二人きりで暮らしていた。家中探しても、本はぼろぼろの古い聖書一冊しかなかった。

ある日兄の方が、街から女を連れてきた。
女中にするはずだったその女に、兄はひどい安ぴか物を買い与え、パーティーにも連れ歩いて同衾した。
弟も街から小娘を連れてきたが、数日で追い出してしまった。
弟はふさぎ込むことが多くなった。
ある時から兄は理由をつけて一人で出掛け、女と弟を二人きりにする事が多くなった。

女はおとなしく二人に仕えたが、二人きりになっても手を出さない弟に惹かれているようだった。
兄弟はつまらぬ事で喧嘩が増えた。互いに嫉妬していたのだ。
場末の粗野な男にとって、女は欲望と所有の対象であり、恋心を抱く対象ではないのだ。

兄は女を女郎屋に売り、また兄弟だけの穏やかな暮らしに戻った…はずだが、
それぞれ白々しい理由をつけて女郎屋のある街に出るようになった。


326 名前:2/2 :2012/10/07(日) 12:10:35.07
女郎屋の待合室で鉢合わせした兄弟は、女を買い戻してまた恥ずべき生活に戻った。

ある日兄は弟に言った。
「女を殺したから埋めてやろう。死ねばもうトラブルは起こさんだろうな」
兄弟は抱き合って泣いた。

間違った男らしさのために恋人を殺した悲劇?


327 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/07(日) 12:35:42.17
ガチョウの兄弟だと思って読み進めて???
ガウチョ(カウボーイみたいなもの?)とわかってからも?が残った

328 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/07(日) 14:16:26.03
>>325-326
兄弟は恋心を恥ずべきものと捉えていたから女を殺したの?
いいように振り回された女が悲惨だな

329 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/07(日) 14:21:00.39
屠殺が博打馬泥棒と並べて語られてるのが引っ掛かったんだがそんなもんなんだろうか

330 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/07(日) 16:48:14.25
国とか民族とかによるけど
ごく普通の生活の一部と取ることもあれば
身分の低い奴や罪人のやる卑しい仕事とされる場合もある

 

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ボルヘスとわたし―自撰短篇集 (ちくま文庫)
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