ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その134 » 騎士と青いばら(曽祢まさこ)

338 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/09(火) 01:19:52.61
曽祢まさこの短編連作漫画「幻想組曲-ばらに寄せて-」から

美しいお姫様に美しい騎士が愛を打ち明けました。
お姫様は騎士に、愛の証として南の国に咲く銀の薔薇を求めました。
騎士は花園を守る二頭の狼を倒し、銀の薔薇を一輪持ち帰りました。
お姫様はさらに、北の国に咲く金の薔薇を求めました。
騎士は花園を守る二頭の獅子を倒し、金の薔薇を一輪持ち帰りました。
しかしお姫様は浮かぬ顔です。
だって、東の国には青い薔薇が咲いていると聞いてしまったのですから。
青い薔薇は二頭の竜が守っていて、東の国の王様以外近づけないそうです。
お姫様は騎士に言います、私を愛しているのなら青い薔薇を持ち帰って下さい、そうすればあなたの妻になりましょう。

騎士は青い薔薇を一輪持ち帰りました。
お姫様は愛の誓いの口づけを与える前に言いました。
花嫁衣装を西の国にあるという虹の宝石で飾ったらどんなにか素敵でしょう。
騎士は言いました。
口づけの代わりにあなたの心臓を下さい。
私の心臓は竜に食べられてしまいました、代わりにあなたの石のように冷たい、強欲な心臓を下さい。

胸に穴の開いた騎士はお姫様の心臓をえぐると、どこへともなく立ち去りました。
あとにはお姫様の美しい死体があるばかり。

女性特有のいやらしさが後味悪い。

 

幻想組曲―ばらによせて (デラックスコミックス)
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