ホーム » 小説 » 小説/た行 » 天下公認の娼婦、またの名は主婦(パトリシア・ハイスミス)

896 名前:1/2 :2012/12/07(金) 11:55:32.72
パトリシア・ハイスミス「天下公認の娼婦、またの名は主婦」

彼女は正式に結婚した。
白いドレスを着ていたが処女ではなく、夫ではない男の種を宿して、
法に守られ社会に認められ、夫の金に支えられて男漁りを再開した。
(ガス検診係、弁護士、近所の亭主、息子の実父、かかりつけの医者)

息子が生まれてから、彼女はセックスレスになった。
(子供は一人で充分・疲れてる・暑い)
夫はエスコート役もできるATMにすぎない。

夫の浮気心を知り、彼女は言った。
あたしはあなたのために素敵な家庭を築いてきたはずよ、
あなたに冷たいお料理を出したことがあって?
(問題はそっちじゃない。しかし夫は育ちがいいので、セックスレスのことを持ち出せなかった)
いつも素敵な家具を飾り、ちゃんと手入れしてるわ。
(博物館のようで落ち着かない)


897 名前:2/2 :2012/12/07(金) 11:57:06.80
彼女は美食すなわち妻の努めで夫を殺すことにした。
カロリーの高い食事を与えると、夫はすぐ太った。
心臓発作を期待してテニスを勧めたが、体が重すぎて動こうとしない。
業を煮やした彼女はある暑い日、テニスコートで暑さに当てられて失神したふりをした。
グラマー美人の彼女(68kg!)を車まで引きずっていった夫(100kg超)は、
もう息を切らしている。

家に着いた彼女は、寝室に連れていって…と弱々しく囁いた。
夫は荒い息を吐きながら、よろよろと階段を上がる。
やっとのことで妻をベッドに上げ、椅子に座ろうとした夫は
勢いよく尻餅をついて胸を押さえたまま悶絶した。
彼女は一部始終を見ていたが、夫が静かになるのを待つうちに寝入ってしまった。

彼女は多額の保険金を受け取り、遺族年金も手にした。
夫にすべてを捧げ、息子を授け、家庭を守った彼女は皆の同情を集めた。
彼女はメリー・ウィドウになる。夫が生きていた時より楽しい生活が待っている。
複数の愛人に甘え、ちょっとしたおねだりをして…
しかも、手紙の末尾には相変わらずMrs.で署名できるのだ。終。


898 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/07(金) 12:14:36.03
糞女乙って感じだが旦那も旦那で色々アホだなぁ
エスコートもできるATMって表現があながち間違ってないぞ

 

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