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アーヴィン・S・コップ「信・望・愛」1930年発表

舞台はアメリカ。外人の囚人三人が、引き渡し協定に基づき港町まで列車で護送されている。
刑事が食堂車の薫製ニシンで食中毒になったので、三人は隙を見て拳銃を奪って脱走する。

A…フランス人。ギロチンにかけられるのだけは嫌だ。
B…スペイン人。ギロチンは一瞬で片がつくじゃないか。
   こっちはガロットという絞め具で、執行人の気分次第で首を一寸刻みに締め付けて殺されるんだぞ。
C…イタリア人。こっちは死刑はなく終身刑だ。
   暗い穴倉に入れられて話し相手もなく、ただ死を待つだけなんだぞ。

AはBCと別れ、田舎町のホテルに投宿する。
しかしホテルに私服刑事が現れたため、エレベーターから慌てて飛び出そうとして扉で首をもがれてしまう。

BCは荒野を進むうち、粗末な小屋を見つけた。
小屋にいたメキシコ人は、白人の農場主に雇われて羊を放牧させている農場管理人だった。
農場主は月一でしか顔を出さない。
旅行中に車が故障した、と偽りメキシコ人のもてなしを受けたBCだが、Bはメキシコ人を撃ち殺した。


2022/2:2012/12/17(月) 02:09:58.49
Bは驚くCに説明する。
メキシコ人はBによく似ている。
死体を埋めてメキシコ人のふりをして、獣を相手にのんびり暮らすのも悪くない。
Cは銃を持って好きな所に行けばいい。

メキシコ人の服に着替えたBを、Cは近くの木に縛りつけてやった。
縛るには、牛の死体から剥いだ生皮を裂いたのを使った。
(元々メキシコ人が皮を剥ぐつもりでいた、病気の迷い牛の死体)

水と食料を持ったCはとある峡谷に入った。
そこで崖崩れが起き、Cは行き止まりのいわゆる袋谷に閉じ込められてしまった。
切り立った崖を登るのは、人間には不可能だ。
Cは自分に向けて引き金を引いた。

Bの目論みでは、捜索隊はほんの4~5時間でやって来るはずだった。
手間取った捜索隊は30時間も経って、Bの死体を見つけた。
鞣しもしない生皮は、熱を加えると鉄のように固く縮まる。
CはBの指示どおり、体中に生皮の紐を巻き付けていた。念には念を入れて、首にも…。

賢明なる読者諸君にはおわかりだろうが、
Bは灼熱の日光に炙られながら体中を、特に首をゆっくりと締め付けられて死んだのだ。終。


203 本当にあった怖い名無し:2012/12/17(月) 10:11:14.32
>>201
懐かしい。そんな昔の話だったんだ。
因果応報ものなので、後味悪くはなかったなー。

223 本当にあった怖い名無し:2012/12/17(月) 20:53:34.82
>>202
全然後味悪くないw
スカッとしたぜ!

224 本当にあった怖い名無し:2012/12/17(月) 21:13:10.12
メキシコ人が無駄死にで後味悪いわ

 

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