ホーム » 小説 » 小説/た行 » 断章のグリム/金の卵をうむめんどり(甲田学人)

4691/2:2012/12/29(土) 00:12:17.34
上で断章のグリムの話が出てたけど、
同じ短編の中だと自分はこっちの方が後味悪かった
ということで投下する、長いです

主人公は中学生の少女
少女は父親が再婚してから、継母と反目し合っていた
継母が実母の物を捨て、家の中の物や父親の服装等を継母のものに塗り替えていくのが許せなかった
父親に対しても、「お母さん」を大切にしていない、継母の言いなりだと反発していたが、
父親は「この年頃の女の子は難しい」と向き合うことを放棄するばかり
少女が大切にしていた形見の指輪を、継母が残飯に混ぜて野良猫に食わせた事件からは、
彼女はいっそう継母を憎み、実母を守らなくてはと思いを募らせる
(指輪自体は、野良猫が道路に飛び出した拍子に車に轢かれたため、その死骸の中から見つかった)

ある日、少女が風呂から上がると、入浴時以外は外さないようにしていた指輪が再び消えている
継母を問い詰めてもあしらわれ、少女は考えた末に
「また野良猫に食わせたに違いない」という結論に辿り着く
そして少女は指輪を取り戻すため、夜毎に外出しては野良猫を食べ物で誘き寄せ、
殺して腹を開くという行動に出始める
途中で友達の姉と出会い、助けを得て「作業」は効率的になっていったが、
実母が大好きだった猫を殺さなくてはいけないことや、
猫を殺す感触から、少女の精神は次第に磨耗していった
とうとう実母から教わり趣味だった料理まで、
猫の解体を思い出して出来なくなってしまい、彼女は自分の限界に泣く


4702/2:2012/12/29(土) 00:13:22.69
そしてある夜、とうとう深夜に帰宅した所を父親に咎められ、
血塗れの刃物やハンカチを見つかってしまう
驚く両親に、少女はこれまでの鬱積をぶちまけ、継母の行いを責めた
それを聞いた父親にも問いただされ、継母は指輪を盗ったことを認める
しかし指輪の行方は、少女の予想とは違い「売ってしまった」というものだった
自分のしたことはなんだったのかという悲しみと罪悪感から、
「私とお母さんにそんなつまらないことをしたのか」と少女は激昂する
両者を宥め継母を謝らせた父親も、結局少女の気持ちを何も分かっていないことに気づく
絶望した少女は残っていた刃物を取り出して両親に切りつけ、家に火を放った

少女は、協力者であった友達の姉の所へ行く
そして経緯を話して謝った後、付近のマンションから身を投げた
翌日、火はすぐに消し止められ、父親は重傷だが命に別状なし、
継母も軽傷だというニュースが流れた

これだけでも後味悪いけれど、最後にもう一つ
「友人」は本編のヒロイン、「友人の姉」は本編では故人だが、
姉は両親を刃物で惨殺した後、家に火を放って自らも焼身自殺したという経緯が語られている
今回の話がそのきっかけになったことが暗示されて、話は終わる


471 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 00:47:58.85
うえー、後味悪いっていうか胸糞
微妙に現実でもありえそうなのが余計に胸糞

472 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 01:13:45.86
矮小な価値観に囚われてる愚か者って印象だわな。
少女が。
まあ胸糞。

473 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 01:24:51.92
馬鹿すぎるだろ

474 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 02:05:07.63
難しい年頃だし気持ちがわからない成分もなくはないけど
やっぱ奇矯にすぎるわなあ少女が。あんたがいなけりゃ
だいたいうまくいくのに、というタイプの子だ。

475 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 03:00:47.91
夜な夜な猫を殺して腹を割くと言うが、当日ならともかく、
時間が経てばウンコとして排出されてる可能性のが高くないか?

476 本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 07:39:37.77
いくら自分と反目しあってるからって、子供相手に本気になって大事な物を盗ったり売ったりするもんかよ
なあなあで済ませる父親も糞

 

断章のグリム〈7〉金の卵をうむめんどり (電撃文庫)
断章のグリム〈7〉
金の卵をうむめんどり (電撃文庫)


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