地獄へのツアー(カトリーヌ・アルレー)
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113:本当にあった怖い名無し:2013/01/21(月) 01:28:29.27
- カトリーヌ・アルレーの短編集「21のアルレー」から、実話を元にした一編。
金と暇をもて余した中年男Aが冒険を求めて、
サハラ砂漠を横断して某国から某国へ向かうパーティーメンバーを募集する。
新聞広告を見て集まったのはイケメンB、冷静な女C、メルヘン喪女D。
CはAの装備を、準備が足りないのでは?と危ぶむが、ABDは「考えすぎKY」と揶揄する。途中の町で早くもトラブルがあり、警察署長がAに
、普通の車だし水も食料も装備も足りないからツアー許可は出せない、と言う。
冒険を求めるAはそれをメンバーには教えず、「地獄へのツアー」を開始する。大方の予想通り車が壊れ、方角がわからなくなり、水と食料が尽きる。
Dは二人の男に尽くし尽くされるアタシ、タイプの違う女とも友情を育むアタシ(ハァト)にうっとりしている。ガソリンを濾過して飲んだBは死んだ。
CDを日陰に置いて、Aは偵察(うろ覚え)に行った。
CはDに、水はないけどサンオイルを持っていってあげたら役に立つんじゃないかしら?
あなたAさんが好きなんでしょ?と進言する。DがAの所にやっとたどり着いた時、Aはサソリに噛まれて死んでいた。
砂漠を行き来する隊商が、狂ったDを発見した。CはDが出発して間もなく死んでいた。完。