アトムの最後(手塚治虫)

239本当にあった怖い名無し:2013/01/24(木) 22:55:01.21
既出かも知れんが国民的キャラの鉄腕アトムの最終回の話。
アトムの最終回には様々なバリエーションがあって、その中でも手塚先生が
「アレは酷すぎたんで無かったことに」と葬り去りたかった
幻の最終話「アトムの最後」。

遥かな未来。青年と娘が何かから逃亡。その逃げ込んだ先はロボット博物館。
二人はロボット軍から追われていて、自分達人間を助けてくれる存在として、
博物館に展示されてたアトムを復活させる。
甦ったアトムに自分達の状況を説明する二人。
その時代では人類は衰退期に入っていて自然消滅を待つだけの存在。
既に地球上の支配権を得たロボットによって、
飼育され闘犬のようにロボットの娯楽として戦わされる運命にあった。
二人はそれから逃れるため逃亡し、伝説の人類の味方であるアトムに助けを求めたのだった。

二人の懇願を不信感満載の表情で聞くアトム。
そして「二人が本当に愛し合ってるなら助ける」と提案する。
即、永遠の愛を答える二人。それを受けてロボット軍を迎え撃つべく出撃するアトム。
しかし、その後青年は娘がロボットである事を知る。
二人は幼馴染だったが、青年が幼少時にやった「殺人ごっこ」で娘は死亡。
それを青年に悟られないようロボットに入れ替わらせていたのだった。

真実を知った青年は自暴自棄になり、娘を破壊しロボット軍へ特攻し死亡。
全てを知っていたアトムは、青年の愚かさに呆れながらも
既に旧式で単機の自分に勝ち目が無いことを知りつつもロボット軍との戦いへ挑む。
ラストは間接的な戦いの描写(アトムがどうなったかは不明)でEND。

 

鉄腕アトム別巻(1) (手塚治虫漫画全集 (251))
鉄腕アトム別巻(1) (手塚治虫漫画全集 (251))