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736本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 19:33:41.94
新都社に連載されてたWeb漫画「ブーンに関する件」
2chのAAが出てくるガンアクションなんだけど、
画風に似合わず、話や設定が凄くハードでシリアス

過去に因縁があるものどうしの決闘を国が正式に認めた法律がある近未来の日本
「決闘人」である主人公ブーンは「今ならまだ取り返しがつく」
と問いかける決闘取り締まりの役人に対し、
「取り返せる物なんて塵の一つも残ってない」と告げる

決闘に向かうブーンの胸中に思い浮かぶのは学生時代、
自分をキツい言葉ながらも気遣ってくれた少女ツンの姿だった
それを振り払い、着いた決闘の場所はかつての友人アヒャだった

アヒャは「俺はもう罪を償った!なのにお前はいつまで付きまとう!?」
と叫びながら向かって狂ったように銃を撃ちまくる
ブーンはそんなアヒャを一撃で射殺
アヒャは最期に
「俺は全てにおいてお前より勝ってた、なのに何で俺じゃなくお前を選んだんだ」
と呟いて倒れた

アヒャとの決闘を終えたブーンに差し向けられたのは
またかつての友人にして因縁を持つ一人、ワカンナイデスから差し向けられた決闘代行人だった
ブーンは代行人に
「貴方には何の恨みもない、ワカンナイデスは臆病者だから貴方が
 命懸けで決闘したって自分だけは逃げるような奴だ」
と決闘を断ろうとするが、代行人は容赦なく狙いを定め、銃を撃つ
代行人は過去に軍役経験があり、戦地で死んだ恋人の面影を求めて
戦争に最も近い決闘を求めていた

逃げるブーンを追い詰める代行人

そんな時自分を鼓舞するツンの幻影を見たブーンは代行人に立ち向かう決意をする
ブーンに撃たれた代行人の「君も会いたい人がいるのか」という問いに
「故人がいるのは天国か走馬灯の中だけだ」と答える

「死ねば恋人に会える」と思い出した代行人は満足げに「君も会えるといいね」と微笑んだ


737本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 19:48:02.67
決闘法が暴力団の抗争に利用されている、決闘法を廃止すべきだという議論が
国会内で交わされ始めた日、ブーンは最終決闘の為母校の高校に向かっていた
そこで待っていたのは代行人を差し向けられたワカンナイデスと確執ある友人の最後の一人ドクオ

ワカンナイデスはドクオに共闘を迫るが、ドクオはそれを拒否する
「とっくに怯えて首を吊ったかと思っていた」というブーンの挑発に怒り狂ったワカンナイデスは
「死ぬのはお前だ」と発砲するが安物の銃はジャムを起こす
武器を揃え、分解修理も身に付けこの日のためだけに備えてきたブーンの敵ではなかった

ワカンナイデスを撃った後、再び対峙するブーンとドクオ
銃撃の最中ブーンは腹部に弾丸を受け絶体絶命のその時
校舎内に警察の機動隊が乗り込んでくる
決闘法の廃止が決定されたのだ

決闘と認められなくなっては二人はただの銃刀法違反の殺人者
警察は武器を捨てての投降を求め、出ないと射殺すると呼びかける
ドクオはブーンに「全ての決着をつける、全てが始まった図書室で落ち合うぞ」
と告げ、機動隊に飛び込んでゆく


738 本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 21:09:00.98
友人であった彼等を殺し合いにまでさせた理由は高校時代のことだっだ

ブーンは高校の入学当日早々むかった図書室でツンに出会う
無気力なドクオとどこか抜けていて読書だけが趣味だった二人はツンに誘われ、
変わり者のアヒャと気弱なワカンナイデスも勧誘して読書部をつくる
特別な活動もしなかったがただ楽しかった三年間

だが、高3のアヒャがツンに告白すると言った日から歯車は狂い始めた
皆はたぶん無理だと思うが応援はするというようなスタンスをとる
その日の帰り道、ドクオはブーンに「お前はツンのことはいいのか」と聞けずにいた
ブーンはその後ツンに「好きな人はいるのか」と問いかける
ツンはいるにはいるようなことを仄めかし、ブーンはアヒャのことかと思いこんだ

結果、アヒャの告白は断られる
アヒャを励ましながら部室に向かったドクオ達ツンにキスされるブーンの姿を見てしまった

そして事件は起こった
ブーンが追加受験で参加できなかった読書部の打ち上げの夜、
帰り道の土手でアヒャは泣きながらツンの首を絞め、殺した
ドクオはツンの死体が残ったその現場に立ち、初めて自分のツンへの思いに気付く
ドクオは死体に告白し、死体の手を握り、死体を愛して犯した


739 本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 21:35:26.82
ツンの復讐の為、歪んでしまった過去を清算するため
ブーンは合格した大学を蹴って、軍隊に入り、殺しの技術を覚え、ついにこの日を迎える

止血できないまま全ての始まり、図書室に向かうブーンを、
殺したアヒャ、ワカンナイデス、代行人、挙句は決闘法反対の国会議員までもの幻影が非難する
ブーンはそれらに言う
「自分がしてることが馬鹿げていることくらいわかってる、でもそれ以外に方法はないんだ」
幻影は消えていた

図書室で向かい合い、銃を向け合うドクオとブーン
この日を待ちわびていたはずなのに引き金はどこまでも重い
失血で焦点の合わないブーン、だがドクオにはブーンの銃を支えるツンの姿が見えていた

「2対1かよ」と呟くドクオを弾丸が貫いた
ドクオは語る
「俺は何年何をしようと結局たった36℃のツンの体温に触れたかっただけだったんだ
 お前にあの帰り道でわかりきった問いをしていれば何か変わっていたのかな」
と狂ったように笑い出したドクオの頭をブーンは撃ち抜いた


741 本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 22:27:14.90
意識を失ったブーンは気がつくと学生服で高校の教室にいた
教室の向こうには居眠りをしていたようであるブーンを呆れたように見て
談笑する読書部のメンバー達
図書室に向かう彼等の後を追いかけブーンが飛び出した廊下は学校の物ではなく、
警察病院のものだった

ブーンは二人の担当医から
「ドクオを射殺した後君は出血多量で二日間昏睡状態だった」と聞かされる
そしてこう続ける
「君はもう自分の意志で引き金を引ける年だ、君は二人殺した罪を償わなければならない」と
担当医に背中を支えられ「ゆっくりでいいんだ」と諭されながら病室に戻る

警察病院のロビーのテレビから流れるニュースは「青少年の心の問題特集」
「情報化・個人化された世界の中で『自分に関する』ものだけが世界の中心と考えることが原因の…」
というアナウンサーの語りでラスト

因果応報なんだろうけど全体的に救いのない話だった

   


740 本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 22:24:21.50
ん?ワカンナイデスは何をしたの?

742 本当にあった怖い名無し:2013/02/10(日) 22:33:51.29
>>740
作品のコメント欄でもワカンナイデスは完璧に殺され損って言われてたなあ

たぶん現場にいてアヒャを止めなかったことと、
アヒャが死んで自分も殺されるって妄想に取りつかれてるようなシーンがあったから
じゃあその前にブーンを殺そうと思って結局返り討ちみたいな感じかな?

結末知っちゃってもガンアクションや台詞が凄くかっこいいから読んでほしい


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