命を賭けた抗議

94本当にあった怖い名無し:2013/02/25(月) 20:59:33.27
自殺で意見を強要するという話題で思い出した、
20年以上前のタブロイド紙の連載漫画(フィクション、題名不明)。

時の首相がソ連(当時)と北方領土の返還交渉を重ね、
ようやく2島(歯舞群島+色丹島)返還合意の寸前までこぎつける。
しかし与党内の政敵は、首相が外交で得点を挙げるのが面白くない。
そこで右翼団体に近づき、「首相は2島返還でソ連と妥協した売国奴だ」と吹き込む。
煽られて頭に血が昇った右翼構成員の一人が首相官邸の近くで騒ぎを起こし、
何事かと集まってきた群衆やテレビ局の前で「2島返還案反対」と叫びながら

切腹した。

実況中継の眼前で行われた自殺をマスコミは「命を賭けた抗議」と報道し
国民世論も国会議員も2島返還案反対で沸騰。首相は交渉どころではなくなる。
こうして日本は、政局の事しか考えない一部政治家と馬鹿な鉄砲玉右翼のおかげで
千載一遇の外交的好機を逃したばかりかソ連との外交関係を大きく悪化させたのでした。