Sacrifice(Sound Horizon)
-
742:1/2:2013/05/20(月) 19:30:18.82
- sound horizonのアルバムに収録されている「Sacrifice」という曲がなかなか後味悪い。
中世のある小さな村に暮らす少女、父は既に他界し母と妹の3人で細々と暮らしていた
妹は絶世の美女だが知的障害があり、何をされてもにこにこと笑うだけで一人では何もできない。
家族の助けが無ければ生きていく事が出来なかった。そんな妹に主人公の少女はつい
「みんな妹ばかりを可愛がる。妹なんて死んでしまえばいいのに」と神に祈る。
間もなく妹は高熱を出して寝込み、少女は慌てて「あの願いは嘘なんです」と祈り、
妹は病から快復したが今度は母が看病疲れで寝込んでしまう。
母の容態は悪化を続け、最期に
「妹は他人と違うから、お姉ちゃんが助けてあげてね」と遺し他界する。母が亡くなった後、少女は生きる為に村の仕立屋で朝な夕な奉公し、
妹と貧しいながらも肩を寄せ合い幸せに生きていた。温もりがあった。
村の男達は優しくしてくれたけど、村の女達は次第に冷たくなっていった。ある日妹が子供を身籠っている事が発覚し、
少女は「神の子を授かったのだわ」と喜び村の人達に伝えた。
すると村の男達は顔を見合わせ口をつぐんだ。
重い静寂を引き裂いたのは耳を疑うような打音。仕立屋の若女将が妹の頬を張り飛ばした音。
少女は何をするんだと若女将に掴みかかるが逆に突き飛ばされて気を失ってしまう。
薄れゆく意識の中で聞いたのは頭上を飛び交う口論と神父様の怒声。
そして妹は最期に「ありがとう」と言った…。
-
743:2/2:2013/05/20(月) 19:30:53.20
- 母が亡くなり少女が仕立屋に奉公に出ている間、
一人残された「何をされても笑っているだけの妹」は村の男達の慰み物にされていたのだ。
少女はその事に気が付かなかったが、罪悪感からか男達は少女に優しく接し、
女達からは「少女が生活の為に妹を売っている」と思われ冷たくされていた。
少女が妹が神の子を授かったと報告した時も、男達は理由を知っていたので黙り込み、
夫や息子を寝取られたと思い込んだ女達は一斉に妹を責め立てた。神父はこの事態に収集を付ける為
「妹は悪魔の子を身籠ったのだ!磔にして火炙りにしろ!」と叫び、
少女が目覚める頃には全てが終わっていた。事態を知った少女は叫んだ「悪魔とはお前達の事だ!」
心無い言葉、心無い仕打ちがどれ程あの娘を傷つけたのだろう。
それでも優しい娘だから…貴方は全てを赦すのでしょうね。
でも私は許さない。男達を、女達を、この村の全てを私は絶対に許さない。明くる日少女は礼拝中の教会に火を放ち、自らも灰に還るつもりで村全体に火を放った…。
たった4~5分の曲でここまで後味悪いのも珍しいかと。
sound horizonのアルバムは組曲の様な形式になっていて、
他の曲でこの少女の後日談(?)が歌われているけど、その曲の解釈次第では
「村人を焼き殺し自ら命を絶った少女は地獄に落ち、天国へ行った妹には永遠に会う事が出来ず、
妹を探し奈落を彷徨い続けている」となってさらに後味が悪い。
-
744 :本当にあった怖い名無し:2013/05/20(月) 19:42:21.32
- 村の女たちも妹を殺すくらいなら夫や息子を紐でつないでおけと…
-
745 :本当にあった怖い名無し:2013/05/20(月) 19:55:54.97
- >>744
最初から殺すつもりではなく、
責任の擦り付け合いがヒートアップしての結果みたいな感じだったので…
-
746 :本当にあった怖い名無し:2013/05/20(月) 21:01:24.17
- 若干内容が違うというか、元々の曲に存在しない情報も含まれていないか?
-
747 :本当にあった怖い名無し:2013/05/20(月) 23:01:20.02
- アルバム全体が「個人の解釈に任せます」な所が多いから
ストーリーを書こうとすると個人の想像も入っちゃうんだな
ライブ版だと妹殺された上に姉も火炙りされるから更に後味悪い