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815悪夢のエレベーター 1/5:2013/05/24(金) 00:13:43.35
映画「悪夢のエレベーター」

青年が目を覚ますとそこはエレベーターの中だった。
エレベーターの中には青年の他にも三人(男二人と女一人)同乗者がおり、
同乗者の男によるとエレベーターが異常停止した衝撃で、
青年は気絶していたのだという。

エレベーターは非常連絡ボタンも故障しているらしく外部と連絡が取れず、
また携帯電話などの通信手段を探ってみるも、青年はバッテリー切れ、
同乗者の男Aは携帯し忘れ、男Bもバッテリーが切れている状態だった。

最後の頼みの綱は同乗者の女だったが女も携帯電話は「捨てた」という。
携帯電話を捨てるなんて有り得ない、納得できないと男三人が女に食って掛かると、
女は鞄からレコーダーを取り出す。
レコーダーには女の声で周囲の人間への怨嗟の言葉が記録されていた。
女はマンションの屋上まで飛び降り自殺をしに行くところだった、
携帯電話は死んだら必要なくなるから捨ててきたと答えた。
男三人ドン引き。
女の事情を探るのは止めることになる。

すると次に男Aが怪しい、ということになった。
男Aは警察に助けを呼ぼうとした時(携帯が使えず未遂)も必死になって反対するなど、
いくつかの不審な点があった。
しかし青年がいくら男Aに問い詰めても、男Aははぐらかすだけ。
そんな中何故か男Bが男Aの素性を語りだす。
男Aはこのマンションの住人ではなく、つい最近まで塀の中に居た、という男B。
秘密を明かされ仕方なしに男Aも口を開く。


816悪夢のエレベーター 2/5:2013/05/24(金) 00:14:24.86
実は空き巣の常習犯で、つい最近まで刑務所で服役していた。
刑期が終わり出所したが、こんどはこのマンションで盗みを働くつもりだったとも話す。

だがどうして男Bがそれを知っていたのか。男Bは再び語りだす。
自分は超能力者で、体に触れるだけで他人の記憶がわかること。
だから男Aの素性もわかったこと。
そのせいで昔から「ばけもの」扱いされていたこと。

能力を証明するため女の記憶を読み取ってみせるという男B。
自分はもともと引きこもりだった。
しかし引きこもりを社会復帰させる支援員との触れ合いで回復の兆しを見せていた。
ところがある日、支援員が女の姉と抱き合っている所を目撃してしまう。
支援員は姉目当てに私に近付いただけだった…
後は怒りに任せ、支援員の家に放火した。
「炎が見える」と言った男Bに、女はそう答えた。

するとここで青年があることに気付く。
エレベーターが止まったお陰で男Aと女は窃盗と自殺の足止めを食っている。
罪を犯そうとする者に神が考え直す時間を与えてくれたのではないか。
青年がそう言うと、ならば青年が犯そうとした罪は何なのか、と男Aと女。

そしてまたしても記憶を読み取った男Bが語りだす。
青年は既婚者だったが浮気をしていて、このマンションには浮気相手が住んでいる。
妻は出産間近で、出産の際には立ち会うと約束をしていたのだが、
浮気相手と一緒に居たところに妻から産気付いたと連絡が届き、
急いで病院に向かうところだった、という。


817 悪夢のエレベーター 3/5:2013/05/24(金) 00:15:30.47
エレベーターに閉じ込められて数十分は経過した。
もしこのままエレベーターが動かず自分たちが助からなかったら…
青年は他の三人から妻にメッセージを残すよう促される。

女のテープレコーダーに声を吹き込む青年だったが、何か引っ掛かりを感じていた。
こんなにタイミング良く携帯電話のバッテリーが切れるものか、
そして屋上に向かうはずだった女は何故下りのエレベーターに乗っていたのか。
青年が疑問を口にすると、三人の態度は豹変した。
事態を飲み込めずにいるまま、青年は再び意識を失う。

男Aは青年に打った薬の効き目の強さに少し驚いていた。
空き巣を自称していた男Aの本当の仕事は私立探偵だった。
妻の依頼で青年の浮気を調査するために、
今回の大掛かりな仕掛けを用意したのだが、青年に感付かれそうになり薬で眠らせたのだ。

女は探偵の助手で、今回の仕掛けの提案者でもあった。
男Bは男Aと仲の良いオカマバーのママで、
完全に男な外見なのに女装してるから「ばけもの」扱いされていた。
以前にも探偵の仕事の手伝いをしたことがあり探偵に協力していたのだ。

依頼完遂と行かないまでもまあまあの結果が出せた。
安堵していた探偵たちだが、あることに気付く。
青年が息をしていない。


818 悪夢のエレベーター 4/5:2013/05/24(金) 00:16:55.89
心臓マッサージや応急処置を試みるも無駄だった。
薬の効果が強すぎたのではないか。戦々恐々とする探偵たち。
一時は自首をするかということになるも、
「エレベーターを止めて浮気調査をしていた」なんて言ったところで、
警察が信じてくれるわけがない。

青年の死は自殺に見せかけ逃げるという方向で話はまとまり、
助手の女の提案で飛び降り自殺に見せかけるため屋上から死体を落とすことになる。
だが屋上につながる階段の入り口は鍵が掛けられており、鍵は管理人室にしかない。
このマンションの管理人はボロ雑巾のような男で、
金を握らせれば口封じもたやすいだろうと、
今回の仕掛けの前に事情を説明した上でエレベーターを止める承諾を得ていた。
朱肉が要ると嘘をつき管理人の注意をそらして鍵を盗むことに成功する探偵。

しかしその時部屋のテレビにエレベーターの中の映像が映し出されているのを見てしまう。
青年が死んだ現場も監視カメラで撮影、記録されているのではないか。
焦った探偵はテレビに触ろうとして管理人ともみあいになり、
弾みで落ちたテレビで管理人は頭を強打、これはもう即死だろうという大量の出血と、
痙攣をしたあと白目をむいて気絶する。
第二の犠牲者が出た。
ちなみにエレベーター内の映像と思われていたのは盗撮モノのAVだった。

何はともあれ屋上の鍵が手に入ったので青年を屋上から落とすことにする探偵たち。

青年の妻には
「調査が青年にばれたが大方上手くいった。
 青年はひどく落ち込んでいたようだがそちらに向かったと思う」と連絡しておいた。


819 悪夢のエレベーター 5/5:2013/05/24(金) 00:18:24.96
きっと青年も妊娠中の妻に隠れて浮気していたという弱みを妻に握られ生きていくよりも、
死んだほうがまだマシだろうと無理矢理納得する探偵たちの前に、
血まみれの男が立ちはだかる。
管理人だった。出血はおびただしかったが生きていたのだ。
まるで悪霊のような姿に恐怖した探偵は手に持っていたスパナで管理人を滅多打ちにしてしまう。
今度こそ死んだ管理人。
ちなみに朱肉を探偵に手渡そうとしていただけだった。

無事殺人の証拠を隠滅し帰路につく探偵たち。
すると青年の妻から再び電話がかかる。青年以外にも気がかりがあるとのことだった。
妻には二ヶ月前に失踪した精神病の妹がいるのだが、ついさっきその妹からメールがきたのだという。
詩のような文面で、末尾には「そしてだれもいなくなった」。

探偵はその言葉に聞き覚えがあった。アガサ・クリスティの推理小説の末尾の文章だ。
それは助手の女が好んでいた小説で、そういえば助手は二ヶ月前に採用した新人だ。
浮気調査の演技では「姉の彼氏を殺そうとしたひきこもりの妹」だった助手。
あれは演技でなく事実だったのではないか。

慌てて助手を探す探偵だがどこにもいない。
オカマの助手いわく「先に帰った」とのことだった。何だか嬉しそうだったと話すオカマ。
青年が死んだのは助手の女が薬をすりかえていたからだ。

駄目元でかけた携帯電話がつながり、必死で助手に呼びかける探偵。
しかし電話の向こうではカッターナイフの刃を出すような音がするだけで、
しばらくするとそれも切れてしまった。


823 本当にあった怖い名無し:2013/05/24(金) 01:17:16.38
>>815
そんな大がかりな事しなくても浮気調査くらいできるだろうに・・・

 

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