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2811/3:2013/07/20(土) 08:22:05.85
山野一(ねこぢるの夫)の長編「四丁目の夕日」
胸糞注意

主人公は零細印刷工場の長男、たけし。幼い弟妹がいる。
父の意向で家業は手伝わず、進学校で青春を謳歌しつつ大学受験目指して勉強している。
同じクラスに可愛い彼女と、大企業の社長令息の親友もいる。
親友はパパに買ってもらった都心のマンションに婆やと二人暮らし。
婆やは毎日昼休みに豪華な重箱弁当を届けに来る。

ある日母親が、庭でごみを燃やしていて大怪我をして、寝たきりの体になってしまう。
(スプレー缶が爆発したんだったかも)
父は納期前の徹夜が続いたある日、機械に巻き込まれてバラバラになって死ぬ。
(珍走の工員をクビにしたので、父と中卒工員二人だけで切り盛りしていた)
(珍走「はぁ~~?残業ッスかぁ~~~?今日大事な集会あるッスけどぉ~~?」でクビ)

葬式で、父が高利で運転資金を借りていたヤクザが怒鳴りこんできた。
「親父さんの仕事も手伝わずにのうのうとお勉強か、
 葬式だってタダじゃねえんだ、金返す気あんのか!」

バブル期なので、土地家屋を処分して借金は返せた。


2822/3:2013/07/20(土) 08:23:18.94
たけしは高校を中退し、工場で働いて弟妹を養うことになった。
その工場には父がクビにした珍走がいて、たけしを虐待した。
「俺を誰だと思ってんの工業高校出のエリートだぜ
 おめーみてーなつかえねー中卒と一緒にすんなよ」

たけし達三人はぼろアパートに引っ越した。
弟は学校でメザシ臭い貧乏人、と苛められているらしい。

たけしの元カノは親友に乗り換えた。
たけし君を助けてあげられないの、お父さんに言って仕事を紹介してあげるとか。
と元カノが提案すると親友は、僕が同情してると知ったら彼はきっと気を悪くする。
友情にヒビが入ってしまう。と、クールである。
それ以前に付き合いは絶えたのだが。

(父が死んでから、たけしの表情がどんどんヤバくなっていく
 (けど弟妹の前では明るくふるまう)描写あり)
ある日の夕食は、「奮発して」ボンカレーだった。
隣人の気違いが押し入り、久しぶりの肉に喜ぶ弟に包丁を突き立てた。
次に妹が殺された。片耳を切り落とされたたけしは包丁を奪い、気違いを刺した。
どういうわけか、兄が幼い弟妹と隣人を刺殺した凶悪事件としてケリがついた。


283 3/3:2013/07/20(土) 08:24:46.69
たけしは精神病院だったか医療刑務所だったかに収容され、数十年を過ごした。
たけしの母はリハビリの結果、障害者用に改造されたミシンで
雑巾を縫えるほど回復したが、給食を喉に詰まらせて窒息死した。

元カノは親友と結婚したがっていたが、家柄が釣り合わないので
わずかな手切れ金で捨てられ、安サラリーマンと結婚した。
(団地の狭いベランダで、面白くもなさそうな顔で洗濯物を干している描写)
親友はパパの会社に入り、同じ階級の令嬢と結婚して順調に出世している。

更生が認められたたけしは清掃会社に拾われ、真面目に働いている。
人生は平等ではないが頑張れたけし!という結末。
この会社、月給9万円ボーナス慰安旅行あり、仕事は駅の便所と痰壺の清掃。
パートのババアがたけしに惚れている描写あり。

親父さんが金利とか考えずにヤクザから金を借りたらしい描写と、
たけし少しは空気読んで家業手伝え感が後味悪い。

 

四丁目の夕日 (扶桑社文庫)
四丁目の夕日 (扶桑社文庫)


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