塀の中の“自由”~アフガニスタンの女性刑務所~

399海外ドキュメンタリー1/2:2013/07/25(木) 22:15:30.46
イスラム教の女性刑務所についてのドキュメンタリーを思い出したので…
制作国は忘れたけど、海外制作 題名は確か『塀の中の自由』

場所はアフガニスタンの刑務所
とは言っても、ガッツリ鉄格子で厳しい監視下にあるという感じではなく、
塀があってドアは施錠されてるけど、敷地内は行き来自由で何をしていてもいい

女性達は外では着なければいけないブルカ(顔や全身を覆う被り物)を
着けなくても良いので、華やかな色の衣装のまま、
出来るだけのオシャレをしたりしてそれぞれ思い思いに過ごしている
子連れで入所している女も多く、看守に頼んで買い物等も割と自由にできる

刑務所に収容されているのは、
イスラムの戒律を破ったと、親族や家族に告発された人たち

ある女性は夫の息子
(夫には複数妻がいて、親子以上に年が離れてるので、その息子とは同年輩)と
駆け落ちをしたという訴えで服役中
息子も隣の男性の刑務所で同じく服役中

この人の所に夫が面会に来た際には(息子も同席)
「お前は俺に恥をかかせた」と言い募り、
息子には「お前はここから出たら殺してやる」とか恫喝
息子は「単に実家まで送ってやっただけなのに、どうしてなんだ」と大泣き

2人の言い分としては
「夫の酷い扱いに耐えかねて家出する際に同情した息子が付き添ってくれた」
ってことらしいけど、そんなのは通用しない
家族や親戚から訴えられたらもうアウト
家出の時点で夫に従わない妻だからアウトなのかもしれない


400海外ドキュメンタリー2/2:2013/07/25(木) 22:24:04.87
それから親が決める結婚を嫌い、
好きな人と駆け落ち(これは本気で好きあってる)した若い女性
逃げ込んだ先の親族により通報されたらしい

この人は刑期が明けたら、
同じく隣で服役中の彼氏(ジャビド)と結婚することに希望を繋いでいる
「彼のお洗濯は私がやりたい」と、男性刑務所と行き来が自由な子供達に頼んで
洗濯物の受け渡しをしてもらい、手洗いで洗濯をしたり、頻繁に手紙のやり取りをしている
「彼はここを出たら結婚しようって約束してくれた」となかなか幸せそう

彼女は、好きな人に出会えた自分はまだ幸せだけど、
ここにいる女性達は教育も受けられず、無理やり結婚させられ
自由が全くない暮らしをしている不幸な人達だと語る
実際、女性達の中には
「自由がなく抑えつけられている外の暮らしより今の暮らしがずっといい」
と言って憚らない者もいる

そして、彼氏との結婚を夢見るその女性に釈放が知らされる
彼女は最後の念押しにジャビドに結婚の意志を問う手紙を書く
「私は彼と結婚できなければ親族に殺されてしまう」と返事を待つ彼女のもとに、
お遣いの子供が返信ではなく彼女の書いた手紙を持ち帰ってくる
ジャビドは土壇場で彼女を捨て、親の進めた結婚を決意したらしい

嘆き悲しむ彼女を、女性達が宥めたり慰めたりして送り出す
ブルカを着て塀の外へ出ると、
丁度ジャビドが親戚達と迎えの車を待っているところに遭遇
彼女は声を掛けるが、ジャビドは応えないまま、車に乗り込み去っていく

そこで映像は終わりで、後日談としてジャビドは別な女性と結婚し、
彼女は女性シェルターのような場所に逃げ、現在もそこで暮らしているという字幕が入る

これだけでも「うわぁ……」と思ったが、
外国取材とはいえ顔出しできて、私刑ではなく
一応公的に裁かれてるだけだまだマシな部類なんだろう
自宅に押し入った男にレイプされた少女が有罪で、
死刑かそのレイパーと結婚かの2択を迫られるとかあるらしいし
焼き殺されたり、報道に乗らないものなんてどれだけあるんだかと思ったら後味悪かった